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Case Study
2006年4月6日号


AiriPワイヤレスIP電話ソリューション 
「保育所をパイロットケースにIP基盤を新構築」
常石造船株式会社様
  市場の変化をはじめとする外部環境からの要請や、徹底的なコスト削減を必要とする内部環境に対応するために、IP電話環境の導入によるグループ内通信基盤の再構築へ。
そのモデルケースとして「IT保育園」の運用を開始した。


Needs
 
通信費削減のために、ネットワーク基盤を再構築したい。
ユーザー満足度を向上させるサービスを追求したい。
さらなる業務効率向上とコスト削減を両立したい。
目に見える指針としてのIT保育園を実現したい。
NW 概略図
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常石造船株式会社



Solution

広大な敷地と造船業務の特殊性が、コミュニケーションの非効率化とコスト増加を招いていた。
創業より100年以上に渡って成長し続け、いまや造船分野/海運関連/レジャー関連ほか国内外40社もの企業体によって構成される常石造船グループ。文字通りその中心となる常石造船の現場は広大な敷地内に点在するうえ、建造中の船はビルにも匹敵する巨大さゆえに作業従事者間の連絡が滞って非効率に陥るケースが少なくなかった。その通信環境は、PBXによる固定電話とトランシーバーが担っていたが、直接現場から資材の調達など他社への連絡も頻繁に行われるため、既存システムではこうしたコミュニケーションをカバーしきれず、各作業員の携帯電話を用いらざるをえないという状態となっていた。そのコストは、80〜90万円/月にも達し、さらに既存のPBXでは、人事異動やオフィスレイアウト変更においても年間約350万円もの費用が必要となっており、通信関連コストの削減と社内コミュニケーションの円滑化が急務の課題となっていたのである。


コスト削減と円滑な相互連絡をワイヤレスIP電話が両立。
こうした背景をもち、PBX更改時期を迎えていた同社は、2004年9月より「Cisco CallManager 4.0」を用いたIP電話システムを導入。将来的に全てのPBXを撤廃し音声トラフィックをLANに統合するという再構築に踏み出したのであった。その第一段階として、シスコ社製の固定IP電話7912/7940を各部署に設置してIP電話の基盤整備を促進。さらに次段階として、懸案の「作業現場での円滑で低コストのコミュニケーション」を目指し、携帯電話と無線LANを用いたワイヤレスネットワークを実現した。
これによってワイヤレス環境での内線通話が可能となり、作業現場からもシームレスな外線通話が可能となった。同社のユニークなところは、このシステムの構築・運用にあたり、保育所をパイロットケースとしたことである。


システム全体の雛形として万全のセキュリティを誇る「IT保育園」を敷地内に新設。
地域への貢献をめざし設立された保育園「すくすくハウス」。2005年7月の移転をきっかけに、20台のワイヤレスIP電話FOMA®N900iLを導入。全職員が1台ずつ端末を携行し、広い館内を絶えず移動する環境は、まさに常石造船が目指すワイヤレスIPネットワークのシステムそのもの。運用へのテストケースとしての実運用を狙ったものであった。保育園自身においては、「昨今の子供を取り巻く暗いニュースに対する同社の回答となり、万全のセキュリティで親御さんも安心できる保育環境の提供のための基盤となった」と、村上氏は言う。ワイヤレスコミュニケーション環境はもちろん、敷地内外に計36台設置されたWebカメラに死角は無く、児童の親は自宅のPCや携帯電話からアクセスすることで、いつでも我が子の様子を確認できるようになる。映像は連続して3日間の録画を行い、不測の事態にも対応可能となっている。また入館の際に必要なICカードは、将来的には保護者にも配布される予定で、地域電子マネーの適用も検討されているという。そして、村上氏は「IT保育所と呼ぶに相応しいコミュニケーション基盤の全ての成果が、常石造船のIPネットワークにフィードバックされる」と続けて語る。


運用/保守工数、1/2へ。グループ全体に波及する、ワイヤレスIPメリハリネットワーク。
IT保育園に用いたワイヤレスネットワークの成果により、同社ではいよいよ本格的な現場への端末配備をはじめとするネットワークの運用を開始する。現在の計画では固定IP電話800台/ワイヤレスIP電話FOMA®N900iL 200台の計1000台を2006年3月までに導入する予定。再構築の端緒についた現状でも、他部署間における相互コミュニケーションの増加、人事異動などに付随する情報インフラ変更の最小限化など、当初設定していた成果の一部を実現。IP電話導入の恩恵は顕れているのである。これらのシステム構築に寄与するシスコ製品への評価も高く「運用・メンテナンスに要する人員は他社による同程度のシステムに比較しておよそ1/2」と村上氏は語る。まさに同社が意図する「メリハリネットワーク(時代にマッチし企業にフィット/価格的バランスが取れ無駄がない/ユーザーが満足し納得ゆく/グループ全体で価値を共有できる、ネットワーク)」の基盤固めを、ユニアデックスが独自に企画したネクストジェン社製SIPサーバーとアルバネットワークス社製無線LAN装置さらにNTTドコモのFOMA®N900iLの組み合わせによるワイヤレスIP電話ソリューションが後押しする。
(*) AiriP(アイリップ)は、モビリティー端末を使ったユニアデックス ワイヤレスソリューションの総称です。
「Air」を地球上のすべての空間と捉え、そこに存在するネットワークがIP技術で結びつき情報が縦横無尽に行き交うことをイメージしています。


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