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Voice直言実話
ユニアデックスが導入やサポートサービスを提供しているユーザーの方々は、日々どのような考えを持って情報システム部門の業務を切り盛りしているのでしょうか?
そして、ユニアデックスをはじめサービスプロバイダーに対しては、いったいどのようなサービスの提供を、あるいはどのようなサポートを期待しているのでしょうか?
「Voice直言実話」で語られるユーザーの声により、真のサービスを考察していきたいと考えます。また読者の皆さんにとっては、他社の情報システム担当者の考えに触れていただく良い機会になることでしょう。
今回は電子カルテシステムの全面導入を機に、ユニアデックスが病院LANの再構築を実施した大分大学医学部附属病院 医療情報部 部長の三宅秀敏氏、医療情報係長の竹内三太郎氏、診療録管理係長園田浩富氏にお話を伺いました。

  北海道パワーエンジニアリング株式会社大分大学医学部附属病院 医療情報部 部長 三宅秀敏氏大分大学医学部附属病院 医療情報係長 竹内三太郎氏大分大学医学部附属病院 診療録管理係長 園田浩富氏
医療機関という患者の命を預かる厳しい環境において、安定的にカルテ情報を利用できるLAN環境の構築のお手伝いをさせていただきました。
医療情報部の三宅部長としても、日々重い責任の中でシステムを運営なさっていることと推察いたします。

大分大学医学部附属病院では、入院ベッド数は600床を超え、救急の患者さんもいらっしゃいますから、医療サービスは24時間365日提供されています。その際、カルテ情報は必須なものです。
今回、我々の病院では電子カルテシステムを全面的に導入し、紙カルテ搬送をなくす取り組みを行っていますが、当然ながら24時間365日滞りなくカルテ情報を提供できなければなりません。そのための安定性と、信頼性の高い情報システム環境が必要になります。

また、電子カルテ情報は、極めて重要な患者さんの個人情報でもありますから、セキュリティーやコンプライアンスを極めて重視しなければなりません。
しかしながら、重要な情報だからといって単に厳重にしまい込んでいては、現場作業の効率性は向上しません。
そのため、セキュリティーの確保と利便性の適切なバランスをとることが重要になります。
そういう意味で今回の病院LAN再構築では、医師やスタッフのさらなる利便性確保のために、病院内にくまなく安定した無線LAN環境を構築し、同時にAruba 6000の高度なセキュリティー機能を活用し不正アクセスなどを許さない安全なネットワークが構築できたと考えており、第一段階としてはほっとしています。




   
「なあなあ」がなくなり、啓発される部分も。。。
 
    一般に、医療分野では電子カルテシステムやその他の医療機器などの主要なシステムを導入すると、周辺の仕組みすべてを、それを提供してくれたベンダー1社に任せてしまうことが多いと聞きます。
今回は、電子カルテシステムを提供するベンダーとは別に、ネットワーク構築ではユニアデックスを選んでいただきました。このように2社のサービスベンダーを採用したことで、苦労されたことはありましたか?
 

一面、苦労はありました。1社のベンダーとだけ付き合っていれば、ベンダーコントロールという面では楽をできます。ある意味で「ツーカー」の関係ができあがるので、こちらが1から10まですべてを説明しなくても、ベンダーがこちらの意図をくみ取ってくれるようになります。しかし新規のベンダーと付き合うことになれば、我々の業務の内容やそのやり方を説明するところから始めなければなりません。ましてや、いま現在のシステムが大きなトラブルもなく順調に稼働していれば、あえてリスクを冒して別のベンダーと付き合うというのは、なかなか踏み出せないところでもあります。

しかし一方で、「なあなあ」の関係に陥ってしまったり、ベンダーの言い分がまかり通るということが往々にしてあります。今回はこの関係を払拭することに意味を感じ、新しく踏み出しました。苦労したと言ったのは2社の境界線の明確化作業です。システムを構築する上でベンダー間のスムースな協業体制が不可欠です。役割分担を明確にし、両者を調整する役割が病院側の仕事に新たに加わりましたが、この仕事は、正直とても手間がかかりました。しかしこの作業は我々の仕事を見つめなおす棚卸しの機会にもなり、これまで1社に頼んでいたのでは見えにくかったことが明らかになってきました。ベンダー間のインターフェースを明らかにすることで、我々自身が情報システム全体の中身までを詳細に理解しやすくなり、啓発されたところもあったと思っています。

また、2社に仕事をお願いすることで、ベンダー間に適度な緊張感も生まれるのではと考えています。それは費用や品質の面でも良い意味での競争が生まれてくると思います。もちろん2社が関わるので、たとえば何かトラブルが発生した際に、その原因がどちらにあるのかをなすりつけ合ってしまい、対応が遅れるのではという懸念はあります。そのためにも互いの責任範囲をはっきりさせ、きっちりと役割分担を明確化しなくてはならないのです。たとえ面倒でもそのための体制作りには注力する必要があります。今回その部分については、いまのところ2社とは良好な関係が築けていると思っています。



   
“予防保守”の考えで
 
    今後ユニアデックスに望むところをお聞かせください。  

ユニアデックスにはマルチベンダー製品を扱っている強みをさらに発揮して欲しいと思います。単に各社の製品を最適に組み合わせて提案するのではなく、独自の付加価値をより提供して欲しいところです。たとえば、ユニアデックスくらいのリソースと技術力があれば、いくつかの製品を一元的に管理・監視するような、共通の使いやすいGUIを用意することくらいできるのではないでしょうか?

さらに、ユニアデックスには医療分野での経験をたくさん積んでもらい、そこからのフィードバックを我々にいただきたいと考えています。医療という特殊な分野により最適な提案をしてくれることを期待します。そのために、今回の経験を事例として活用してもらうというのはおおいに歓迎です。逆に他の病院の事例も教えていただきたいと思います。

情報をフィードバックしてくれる際には、良かった、うまくいったというものばかりではなく、むしろうまくいかなかった、失敗したという情報を積極的に提供して欲しいと思います。病院内ではインシデントレポートシステムが稼働していますが、これはインシデント事例を収集し対応策をとることで医療事故の発生を未然に防ごうとするものです。ICTの分野でも予防保守を徹底するには、失敗した情報の提供が極めて重要になると思います。このようなことを考え、さらに総合的な提案をどんどんしてくれることを期待します。



    どうもありがとうございました。  
     

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