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Feature Story

見過ごされがちな、ITとファシリティーの関係;
サーバーにとって安全な電源対策、サーバー熱処理、地震対策とは?

〜デルとの協業によって実現する、最適なサーバー稼働環境構築の一元化〜
ユニアデックスとデル株式会社は、ITファシリティーの環境をコンサルし、システム障害などのトラブルを未然に防ぐサービスを共同で開始することを発表しました。これは、単にサーバー販売や保守ということにとどまらず、その周りにある空調機の台数・容量や設置場所、消費電力や機器の配置方法、耐震状況などを調べ、適切なサーバー稼働環境を提案構築するサービスです。この協業により、企業にはどのようなメリットがあるのか、ユニアデックスITファシリティ事業グループの原山達美部長とITファシリティ事業グループ事業管理室の浦が、現在のサーバーファシリティーの問題点も合わせて解説します。
原山 達美様
ユニアデックス
ITファシリティ事業グループ
ITファシリティビジネス事業部
設備開発営業部長 原山 達美

浦 宏和 様
ユニアデックス
ITファシリティ事業グループ
事業管理室
浦 宏和


今、企業でサーバーが置かれている環境が厳しいと聞きましたが。
- 原山 -
ついついサーバーそのものの性能に目が行きがちで、設備環境まで気を使っている情報システム担当者は極端に少なく、多くの企業では劣悪な環境に設置されているのが現状です。例えば、ごく基本的なことですが、空調機の水漏れはよくある事で、そのエリアにサーバーを設置することは危険ですし、ましてや天吊り式の空調機の下にサーバーを配置するのは極めて危険なことですが、これを指摘されて初めて気がつく情報システム担当の方が多くいらっしゃいます。結局、サーバー専用の部屋を設けていないケースが多いし、そういう発想がないということなんです。例えば、テナントとして入っているためにビル側の制約が大きいという事情も時にはありますが、事務所の片隅に無造作に設置されていたりするケースがあります。

サーバーは、意外と冬に熱がこもりやすいということにも気付かれていません。事務所空調では、夏は冷房が十分ですが、冬は室温をあげるため暖房を使うわけですから当然と言えば当然です。これはサーバーが独立した部屋に設置されておらず、専用の空調機がないからこそ起きることです。また、事務所空調は湿度も一定でないので、乾燥する冬場にサーバー機器に触れると静電気が流れやすくなります。静電気はサーバーにとって故障の原因となり、大敵です。

電源面でも問題が多くあります。サーバーにはUPS(無停電電源装置)が装備されていますが、一般的な空調機器にUPSは装備されていません。停電が発生した場合、サーバーはUPSによって復旧しますが、空調機は誰かが運転スイッチを入れてあげないと立ち上がりません。せっかく復電したサーバーが熱で停止してしまっては意味がありません。空調機もサーバーに対応した停電自動復旧機能付製品を設置することがベストなのですが、多くの企業では情報システム担当者ではなく、総務の方が設備手配しますから、そこまで気がつかない訳です。

さらに、地震対策についても同様です。現在は19インチラックが一般的ですが、「倒れなければいい」という認識から、ラックの下部だけ固定されているケースが多いのです。しかし、これでは倒れることはなくても、揺れによる振動衝撃はむしろ増大します。しかも、ラック上部に行くほど衝撃度は大きくなります。サーバー内のハードディスクは、機器の仕様から0.2G(概ね震度6程度の地震)以上の振動衝撃では稼動保証しておりません。せっかくのRAID構成も無意味となります。


セキュリティーも重要な問題ですね。

- 浦 -
昨年、個人情報保護法が施行されたこともあって、どの企業もセキュリティーにはナーバスになっています。それなのに、専用のサーバールームもなく会社の片隅にサーバーが設置されているような状態では、機密情報は容易に持ち出されてしまいます。もちろん、専用ルームがあれば安全というわけでもありません。入退出管理としてカードを採用しているケースが多いですが、1枚のカードで複数人数が入退出できてしまうので、最近ではカメラを併設する企業が増えています。セキュリティーに完全はないといわれますが、現状でできる限りのセキュリティー対策を施していないと、企業はその先のお客さまを納得させることができません。セキュリティーにも二重、三重の対策が必要なのです。



ファシリティーへの認識不足は分かりましたが、ユニアデックスにはどのような設備工事のノウハウがあるのですか?

- 原山 -
一般的な建設会社ではサーバー環境やセキュリティー環境までを考慮して建物を設計しませんが、当社はIT企業であると同時に建設業の免許も持っていますから、両面からのアプローチが行えます。先ほど、企業では空調や電源というと、たいてい総務部門へ依頼することになり、一般的なオフィス向けの空調機が納入されてしまうこともあるといいましたが、当社は、お客様のサーバーシステムに適応した設備のコンサル・設計・施工・保守まで一括で実施しております。

言わば、建設会社と企業のIT部門の通訳、橋渡しといった立場で対応できるわけです。ITを熟知した建設会社とさえいえるノウハウを持っています。また、一般ビルの免震フロア化やサーバー機器のユニット免震化等サーバールームの構築など、これまでビルの建設業者に任せていた部分も対応可能です。

- 浦 -
通常、ビル建設には、設計に1年、施工に1年、つまり稼働するまでには最低でも2年経過し、その頃にはサーバー機器も進化しています。設計した当時のサイズや容量には合わなくなっていたなどという事態にもなりがちですが、当社ではIT技術の将来も見越して柔軟な対応ができます。それも当社の大きな特徴といえるでしょう。汎用コンピューターの時代からファシリティーの構築に30年以上の実績もあり、今回、デル社様と協業させていただけるのも、当社のこうした点が評価されてのことだと自負しています。



協業におけるデルとの分担は?
- 原山 -
デル社と当社は、以前からハードウエアの導入・保守で協業していて、お客さまのところに同行することも多くありました。今回の協業でも同行させていただきますが、サーバーシステムの提案をデル社が、そのシステムの稼動に伴う空調や電源の整備、消火設備の用意、サーバー専用の免震装置設置や物理セキュリティーなどをはじめとするコンサルから設計・施工・保守を当社が担当します。また、強固なセキュリティーを要望されるお客様には、無線LANの電波漏洩や近隣他社の電波流入なども調査しシールド対策を施します。お客さま側から見ると、これまでハードウエアはAベンダー、ソフトはB、アプリケーション構築はC、設備インフラ構築はDと、各々のベンダーに個別に対処しなくてはならない事情がありましたが、今回の協業で、こうした対応がすべて一元化されるメリットも大きいと思います。


最後に、読者へのメッセージをお願いします。

- 原山 -
サーバーファシリティーは、IT機器構成やリスクマネジメントと同様に意識すべき大きな事項です。せっかくITを二重化していても、ファシリティーが単一では土台が崩れてしまいます。まずは、ファシリティーを含めたITの現状を正しく把握することが重要です。そして、現状存在するリスクを洗い出し、それを会社のトップにも認識してもらうことです。それに、IT機器をはじめ空調、電源、耐震などの対策が現状で条件を満たしていても、業務の拡大によりデータも増えれば、IT機器の増設やグレードアップの必要が出てきます。仮にデータをバックアップしていても、データ量が膨大だとリカバリーにも時間がかってしまい、サーバーがクラッシュしたときに復旧までの時間が膨大にかかるというようなことも想定されます。このようにITリスクマネジメントは、各企業の皆様が自社事業の継続性を判断し、現在の対策が将来も有効なのかどうかを判断しなければなりません。ITファシリティーも同様で、現状を十分把握し、未対策部分の計画について何時までに何を何処まで実施するという将来的な計画を立案し、実施していくことが重要です。




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