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Feature Story
2006年6月30日号

日本ユニシスグループ主催「BITS2006」に行ってきました!
〜ITウォッチャー・高橋浩子の突撃レポート〜

「ITイノベーション 変革するビジネス 気づき、未来を選択する3日間」というテーマで開催された『BITS2006 Unisys Business & IT Strategy Forum』(2006年6月6日(火)〜8日(木))。日本ユニシスグループ全体の初イベントということで、日本ユニシス、ユニアデックス、日本ユニシス・ソリューションズなど全13社が参加し、会場となった東京全日空ホテルはたくさんの人でにぎわいました。総来場者数なんと3,000人以上。ちょうど日本版SOX法の適用による内部統制の問題、Winnyウイルスによる個人情報の流出被害への対策など、タイムリーな動きも重ったからか、来場者の方々の最新のIT事情への興味の高さが伺えました。今号から2回にわたり、特にユニアデックスのソリューションデモ・展示を中心に、当日の様子をご紹介。ITウォッチャー・高橋浩子の突撃レポートをお届けいたします。


開場直後だというのに、この賑やかさ。
最新IT事情にアンテナを伸ばす方々が
いかに多いかがわかります。

それでは、さっそく、デモ・展示会場の様子をお伝えいたしましょう。

 展示会場は「ワイヤレス&ネットワークゾーン」「セキュリティーゾーン」「内部統制/法制度対応/コンプライアンスゾーン」「ICTサービスゾーン」「アウトソーシングゾーン」「業務パッケージゾーン」の6つのカテゴリーにわかれています。どこから見ていこうか迷うところですが、まずは今が「旬」のワイヤレス&ネットワークからスタートです。



携帯はこうなっていくのでしょう… 次世代モバイルのかたち
 いきなり鮮やかなブルーの「AiriP」の文字が目に入りました。
 「エアーアイピー…?」
 「アイリップと読むんです。」

 「よかったらどうぞ」と渡されたパンフレットは、漫画家いしいひさいちさんのイラスト。しかも時代劇風。技術の最先端技術と、パンフレットの醸し出す雰囲気のギャップにものすごく興味がわきました。もう「ツカミはOK!」という感じです。

 展示してあるのは、携帯電話ですが、もちろん単なる携帯ではありません。なんと! 無線LAN機能を搭載し、IP電話としても使える優れもの。早い話が「会社の中では無線LANを使ったIP電話」になり、外に出れば普通の「携帯」という、一台二役をこなします。「AiriPワイヤレスIP電話ソリューション」があれば、外出の多い営業部隊の机には、固定電話機はもう必要ありません。「あいにく席を外しておりますが…」というようなこともなくなるし、コストの削減にもつながります。

 ユニアデックスでは、営業部隊7〜800人が、このワイヤレスIP携帯を実際に使っているそうで、「中ではIP、外では携帯」がいかに便利かを、リアルにそして非常にわかりやすく説明してくださいました。

 たとえば、自分は今どんな状況か、在席なのか外出なのか、それとも休暇中なのかといったことが設定でき(プレゼンス設定)や、その時々の状況に応じて電話の転送先も設定することができるとか。大事な商談の最中は、携帯はすべて社内のデスクに転送するとか、休暇中は代表電話に転送するといった、きめ細やかな設定が可能なわけです。

 これだけでも十分便利なのですが、でも、それだけじゃないんです。

 「電話としての機能はもちろんのこと、これからの携帯はアプリケーション端末として発展していくと考えています」と、説明員の方も力強くお話しくださったように、「AiriP」携帯は、PCの代わりとしても、その機能を発揮します。

 たとえば。営業さんが外出先で在庫を確認する必要があっても、携帯から専用アプリを立ち上げれば、リアルタイムの在庫確認がその場でできます。さらに見積を作成することも可能なので、とにかく話が早い。ビジネスチャンスを逃しませんね。

 実にマルチな携帯電話。最近注目を集めている「FMC(fixed mobile convergence)」、つまり携帯電話と固定電話の融合を実現したひとつのかたちが、この「AiriP」ワイヤレスIP電話ソリューションだと言えるでしょう。

 次のステージとなる「アプリケーションの開発」がどんな形で炸裂するか、楽しみに注目していきたいと思います。

携帯の画面を見ながらの熱い説明に、
来場者の方も思わず聞き入ってしまいます。


まさに「魔法のチップ」! 医療界へ羽ばたくスーパーセンサー
 ふと後ろを振り返ると「ワイヤレス&ネットワークゾーン」の中に立つ白衣姿です。お医者さん…?
研究員…? 実はユニアデックスの方だったのですが、聴診器まで下げて、本格的なコスプレ(?!)状態でした。

 「これはなんですか?」
 「寝るだけで、患者さんのことが、いろいろわかる魔法の装置です」

 実にわかりやすい説明です。

 今、医療の現場では、患者を取り違えるという信じられないミスが起こってしまっていますが、それほど医療の現場というのは、時間との戦い、命を守るために病気や怪我と戦う、それはすさまじい状況なのだと言います。しかし、手術室や病室では患者さんのデータは管理されているのにもかかわらず、ストレッチャーなどに乗っているときは無防備。ノー管理状態です。これを改善するために、「ストレッチャーに乗っただけで、患者さんの状態がわかるしくみ」を産官学が共同開発中で、ユニアデックスもその一端を担っているとのこと。

 そのしくみは? と伺ったところ、説明員、「これは外にも広く紹介されるの? じゃあ詳細は書かないでください。」とピシャリ。何でも今回は途中成果を来場のお客さまにだけご披露しているとのこと。うーん、このすばらしい魔法のチップの利用場面を詳しく紹介できなくて残念! 戦場と化している医療現場ではなくてはならない機能を満載し、はやく明日の医療を支えてくれることを祈ります。コスプレを見られただけでも楽しかったです。

白衣のコスプレ姿の津田さん。
ユニークで、しかもとってもわかりやすい説明!
ありがとうございます!


会議も次はこうなる!? 多機能Web会議システム AVCON
 面白い装置が目に飛び込んで来ました。「机?」「モニター?」まさにその両方が合体したようなモニター付きテーブルが展示されています。モニターがくっついている机は他にもいろいろありますが、この机は只者ではありません。なんと! 映っているのは遠く離れた場所(デモでは茅場町)に置いてあるPCの画面。家の外壁の画像が映っていましたが、驚いたことにモニターの上を触るだけで、色を変えたり、質感を変えたりできるんです。しかもほとんどタイムラグなしに。

 今までもWeb会議システムはありましたが、回線スピードと画質が問題で、正直頻繁に使うにはちょっと…というものもありましたが、これだったらノンストレスで会議ができそうですね。メールで添付>みんなの意見を聞いてまとめる>修正>確認という長い道のりから解消される日は、もうそこまでやってきているのかもしれません。もちろん、専用のモニターの机を使わなくても、各自のPCに同じ画面を出して確認し合うことができるので、「××部長のOKが出ないから先へ進めませーん」とか「こんな変更をしろとは言ってないし聞いてない!」といった困った事態も、起こらなくなるでしょう。

 実際に茅場町にあるPCのパワーポイントの資料を表示していただいたのですが、マイクを使って画像や文字の修正指示が出せるだけでなく、バーチャルキーボードを表示することもできるので、直接文字を打ち込んで茅場町のパワーポイントファイルを修正加工することもできるんです。「こんなシステムがあれば、修正・確認に時間がとられることもないのに…」と、つくづく思いました。

モニターの上を指で触るだけで、外壁の色や質感が変えられる優れもの。画面右上のモニターは、なんと上海からのリアルタイム映像だ。茅場町とそれほど変わらないくらいの高画質にびっくり。
 ひとりでうなずきながら視線を上げると、四分割された液晶モニターが目に入りました。なんでも遠く中国は上海からのリアルタイム映像なんだとか。じつにスムーズな映像で、まったく距離感を感じません。都内の映像かと思ってしまいました。さらにビックリしたのが、上海に置いてあるPCで再生しているDVDの映像をそのまま流していることです。多少コマ落ちする箇所はあるものの、ほとんど気にはなりません。それよりもなによりも、専用回線ではなく、一般のインターネットで、これだけの再生ができることにむしろ感動です。これを実現しているのは、AVCON社が10年かけて開発した技術。ビットレートが0になっても、スムーズに動画から静止画に移行させる技術を使っているそうで、ブロックノイズが出たり画面が破綻しないため違和感を感じません。

 このAVCONビジュアルコミニュケーション・システムの利用シーンとして、海外に生産ラインを持つ企業が、工場の管理などにこのシステムを導入しているそうですが、これだけクリアでスムーズな画面なら、現場で何が起きているかきちんと把握することができますね。日本にいながらここまで鮮明に見える技術があるなんて、びっくりしました。ますますグローバル化が進み、距離を超えたコミュニケーションが実現していくのでしょう。

 「企業だけでなく、教育の現場でも活かされているんですよ。」

 なんとすばらしい。すでに一部の大学などで使われているとのことですが、どこにいても講義に参加でき、しかもリアルタイム且つインタラクティブに講義が聴けるとしたら、教育事情も変わっていくのかもしれません。


 「最新の技術」というと、なんだか難しくて一般人にはなかなか使いこなせないようなイメージがあったのですが、今回の展示を見て、まったくその逆であることがよくわかりました。技術が進めば進むほど、「使う側に優しい環境」ができあがっていくのです。ネットワークソリューションしかり、ビジュアルコミュニケーションシステムしかり。たとえば場所や使っている電波の種類などをまったく意識することなく、「やりたいことがスムーズにできる環境」。これこそが次世代のICT技術なのでしょう。ますます人に優しい世の中になっていきそうです。

 しかし、世の中が便利になれば、それだけ気をつけなければならないのがセキュリティーです。次回はセキュリティー関連のレポートを中心にお届けし致します。6月7日に可決したばかりの「日本版SOX法」による内部統制ソリューションについてもレポートしますので、どうぞお楽しみに。



  高橋浩子(たかはし ひろこ)
プロフィール:
「くすっと笑ってタメになる」をモットーに、パソコン・IT関連の本を書き続ける
テクニカルライター。書籍・雑誌・Webサイトの連載など、幅広い執筆活動を中心に、メールマガジンプロデュース、ホームページ制作アドバイス、小さな会社のPCコンサルタント、講演などを手がける。今年はライターデビュー10周年である。
毎週木曜日に、腰が抜けるほどの長さを誇る『高橋浩子の日本一“お気楽”な
パソコンマガジン』を配信中。
【ティー・キューブ http://www.t-cube55.com


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