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- 松隈 -
「もうひとつ、サーバー作りに関して、サンがこだわっていることがありますよね? RAS(ラス)機能というか、設計思想というか…。そのあたりをお話いただけますか?」
RAS(ラス)
Reliability、Availability、Serviceabilityの頭文字を取ったもので、システムの信頼性を向上させるための、技術的背景を示す概念。
Reliability…「信頼性」
Availability…「可用性」(障害時にいかに速やかに復旧するかなどシステムの稼働率の向上を目指すもの)
Serviceability…「保守性」
- 的場 -
「x86系のサーバーは、「PCサーバー」と言われるように、どうしてもPCからのボトムアップというイメージがついて回り、安くてそこそこ使えればいいよね、と考えられがちですが、我々はそうではなく、今日現在も数多くの企業で基幹システムとして稼動しているSPARCエンタープライズサーバーで培ってきたRASの設計思想をx86系サーバーにもきっちりと受け継いでいます」
- 的場 -
「たとえば、サーバーの中で壊れやすい部分はどこかというと、やはり電源周りや冷却ファンだと思うんです。どんなに良い部品を使っていたとしても、回転すれば摩耗もするし、消耗もします。そんな場合に備えて、片方が壊れたとしても、片方が動いていればサーバーとしては機能するように、どのメーカーでも電源周りに関しては作ってあるのですが、我々が今、こだわったのは、「サーバーを止めずにすべての冷却ファンを交換できるようにする」ということです。これはまだうちの製品しか実現してません」
- 的場 -
「具体的に申しますと、冷却ファンを本体のフロント部分に一列に並べていて、それぞれに“フタ”をつけています。ですから筐体の箱を開けなくても、壊れた冷却ファンの部分のフタを開けさえすれば、交換が可能なのです。もちろんサーバーを止める必要もありません」
- 松隈 -
「それは画期的ですよね。先ほど「サーバーの設計からこだわっている」というお話が出ましたが、こういうカタチで生かされているんですね。なるほど…」
- 的場 -
「さらに、これはこだわりというか、サンが好きなんだと思うのですが、交換可能なデバイス一個一個に、すべてLEDをつけているんです。メモリスロット、CPUソケット、冷却ファン、ディスクといったものには全部付いています。しかも前面と背面の両方のパネルにLEDをつけたので、「どこがおかしいのか」が一目でわかるようになっているんです。この機能も他社に先駆けサンが一歩先に出ている部分だと思っています」
- 松隈 -
「LEDランプの存在は、情シス部門やエンジニアにとって、本当に有り難いですよね。今まではどの部品が壊れているのか、どの部分のメンテナンスが必要なのかを見極めるために、ログを解析したりなど、どれだけの時間を費やしたことか…」
- 松隈 -
「サーバーを止める時間も短縮できるし、作業時間も思いっきり短縮化できる。これはかなりの効率化と言えるでしょうね。何しろムダな時間を思いっきり削減しているわけですから」
- 的場 -
「そうですね。おかげさまで現場の皆さんには、大変喜んでいただいています。しかしながら、管理部門や経理部門の方々には、この良さがなかなかわかってもらえない…というところはありますね(笑)」
- 松隈 -
「確かに…。逆に現場の人間はCPUやメモリなどのスペックは非常に気にしますが、毎月いくら電気代がかかっているかなんてことは、日々まったく考えていませんからね。そういう具体的な数字を把握しているのは、経理や総務部門の人間で、彼らはサーバー管理の実作業がどんなものかはよくわからない…。この温度差というか、理解の壁、さらには目的意識が違うところこそ、グリーンITを推進する上で大きな課題になっているのかもしれませんね」 |