Top Leading Talk Feature Story Case Study Inside UNIADEX Learning Back Number
NexTalk image メールマガジン購読のお申込み
Feature Story
2009年2月25日号

ユニアデックス式 エコにつながるベンチマークサービス

今やハードウエアの性能は、「処理が速い」だけでは良しとされない時代になってきました。「グリーンIT」というキーワードが世の中に浸透するにつれ、ITの世界にも“エコ的センス”が求められ、「高い処理能力+省電力」という2つの側面からマシンを評価するようになっています。

そんな中、ユニアデックスが新しく「ベンチマークサービス」の提供を始めました。「ベンチマーク」と聞いて、まず思いつくのが、パソコン雑誌でよく見かける「機種別性能ランキング」といった記事。対象のマシンやアプリケーションを測定し、その値をグラフや数値で視覚化するのがベンチマークで、一般的にはメーカーが発表するものだとばかり思っていたのですが…。

ユニアデックスが、なぜベンチマークテストを? ユニアデックスが測定するメリットはどこに? いろいろと疑問が湧いてきました。わからなければ直接聞こう!がモットーのNexTalk。早速担当者にアタックしてきました。

今回お話を伺ったのは、プロダクト事業グループハードウェアプロダクト統括部 CMPサーバサポート部システムマネジメントグループ担当課長の福島豊秋さんと、プロダクト事業グループハードウェアプロダクト統括部テクニカルサポート室の蛭本邦夫さんのお二人。福島さんがソフト全般とPC(Windows)を担当、蛭本さんがハードウエア、特に今回のサービスの要になる消費電力測定を担当しています。


■「点」ではなく「線」の情報提供がサービスの要!

「ベンチマーク」とは

ハードウエアやソフトウエアの性能を測定するために行うテストのこと。いくつかのプログラムを組み合わせて実行し(単独で行う場合もあり)「スコア」と呼ばれる測定値を記録していきます。主にテストで記録されるのは、処理にかかる時間と消費電力量。このスコアを読むことによって、製品間の性能比較をしていきます。ベンチマークは、同一メーカーの製品比較に用いられる場合もあれば、複数のメーカーの性能比較を目的に行う場合もあります。いずれにしても、「その製品の善し悪しを決めるひとつの指針」となるデータを出す。これが今回スタートしたユニアデックスの新サービスです。

まず、ユニアデックスのベンチマークサービスの特徴は?

- 福島 -
「線です。」


線、ですか?

- 福島 -
「一般的に行われている電力測定というのは、負荷がない時には何ワット、負荷をかけた場合は何ワットになるというように「点」で測定しているものがほとんどなんです。でも、我々がやっているサービスは、ひと味違って「線」で情報を提供しているんです。あるベンチマークをスタートしてから終了するまでの消費電力量を、ずっと累積で測っていくんです。
そもそも、消費電力を気にされる方が本当に必要としているのは、点の情報ではないと思うんです。それよりも普通にパソコンを使っていて、1時間でどれだけの電力を使うのか、丸一日付けっぱなしにしているとどうなるのかといった数値の方がずっと役に立つのではないかと、我々は考えています。
たとえば1,000台のデスクトップを導入したとすると、電気代も随分違ってくるでしょう。累積のデータがわかれば省エネやコスト削減の対策も立てやすいと。そう考えて「線」の情報を提供しているんです」


丸一日測定するなんてこともできるんですか?

- 福島 -
「ええ、できますよ。1週間連続でも可能です。」

- 蛭本 -
「私はサポートエンジニアリング部門で、長年ハードウエアの問題を解決する仕事に携わってきました。電力を測る仕事も随分やってきました。その中で前々から気になっていたのが、電力量の変化です。
パソコンを長時間測定していると、電力が大きく変動するんですよ。使っている時と使ってない時の差は歴然としているし、何か作業をしている時でも、電力は上がったり下がったり常に動いているんですね。それがずっと気になっていた。今回、日本AMD社様のプロセッサーの測定をやらせていただきましたが、 “せっかく測るんだったら、その変動を時系列で記録できるようにしよう!”、そう思ってプログラムを作ったんです」


蛭本さんはJEITA(電子情報技術産業協会)の省エネ委員会のメンバーでもあり、協会で省エネについて議論を交わしているそうです。そんなバックヤードがあってこそ、今回の「累積電力測定」という、他には見られない独自のプログラムを作ることができたんですね。

- 蛭本 -
「今回私が作った測定プログラムでは、1秒間に1回、消費電力の測定値を記録することができます。測定器の仕様としては最大1秒間に5回まで測ることができるんですが、実際にやってみると細かく取ってもそれほど差が出なかったこと、分析データが多すぎても大変なので、ちょうど切りも良いところから“1秒間隔の計測”という現在のスタイルに落ち着きました」




想像していたよりもシンプルな構成での測定ですが、実はこのシンプルさの中に、ユニアデックスならではの「持ち味」があるのです。


- 福島 -
「電力量の測定といっても、測定機器を買ってきてつなげればできるかというと、実はそうではありません。“自分たちが欲しいデータ”を“欲しい形”で保存するためには、専門のプログラムが必要になってきます。我々が今使っているのは、蛭本が作った独自のプログラムなのですが、これがあるからこそ、きめ細やかな累積データが計測できるんだと自負しています。」

- 蛭本 -
「1時間で作った、なんて豪語しているんですが(笑)、実際にはもうちょっとかかりましたかね。LabVIEWという開発ツールを使って、測定プログラムを作りました。「機能ブロック」というものを組み合わせて設計できるので、実にハードウエア屋向けの開発環境なんですよ。操作も簡単ですし。だから比較的簡単に作れましたね」
※「LabVIEW」はナショナルインスツルメントが作った開発用のソフトウエア


そう言って、実際にLabVIEWを使うといかに簡単にプログラミングができるのか、目の前でプレゼンテーションが始まりました。機能ブロックを線でつないで数式を埋め込んでいくと、あら不思議。あっという間に答えがはじき出されます。操作もマウスででき、難しい数式をいちいち打ち込まないでもすむので、入力ミスすることもなく、とても快適なんだそうです。



- 蛭本 -
「電力測定器の中にもロギング機能といって、データを記録する機能を持つものもあります。しかし、こちらの欲しい状態でデータが溜まっていくかというと、必ずしもそうではない。やっぱり自分でプログラムしたくなるんですよね。だから作っちゃった。思いがあれば、できるということなんだと思います」

まさに世界にひとつしかないプログラムソフト、「蛭本スペシャル」なんですね。

- 蛭本 -
「いや、それほどでも…(笑)技術的にはそんなに難しいことをやっているわけではないので」


- 福島 -
「確かにヤル気になれば、同じような機能のプログラムを作ることもできると思います。やってやれないことはないと。でも、その後の分析も含め、我々と同じようなサービスが提供できるかと言ったら、なかなか難しいのではないでしょうか」

▲ページTOPへ

メールマガジン購読のお申込み 〜真価を起動する〜 UNIADEX - NexTalk