ITのプロではない先生たちのために、スキルいらずで簡単に情報を発信できるシステムを作りたい。そういう思いから生まれたのが、次世代の情報共有基盤システム「NetCommons(ネットコモンズ)」です。国立情報学研究所(NII)の新井紀子教授を中心に開発を進め、ユニアデックスはその裏方として様々なサポートをしてきました。「NetCommons」についての詳しい話は、NexTalk Feature Storyのバックナンバーに譲ります。
★屋久島が実現した次世代“情報共有基盤"
〜Web2.0時代の情報共有のカタチを提案する NetCommons(ネットコモンズ)〜
このNetCommonsが、NeXtCommons(ネクストコモンズ)としてさらなる進化を遂げたのです。
Feature Story Plusでは、 商品戦略部マーケティング室プラットフォーム戦略グループの松隈基至(まつぐま もとゆき)さんにも参加いただきました。
- 松隈 -
「お陰様でNetCommons(ネットコモンズ)も好評で、いろんな学校に採用していただいておりますが、ユーザーが増えるにつれ、新たな問題が持ち上がってきました。NetCommonsはオープンソースソフトウエアとして無償で配布されていますので、公式サイトからダウンロードして使っていただく仕組みです。腕に覚えのある先生なら、ご自身でサーバーにインストールしてお使い頂くことも簡単にできますが、みんながそうではありません。それに、何かトラブルがあったときに、ITのプロではない先生方に、そこまで負荷をかけて良いものだろうか?煩わしいことは我々プロに任せ、先生方は主にコンテンツ作りや児童、生徒、保護者とのコミュニケーションに注力して欲しい。そういう思いで立ち上げたのが、新サービス「NeXtCommons(ネクストコモンズ)」なんです」
NeXtCommonsとは、NetCommonsを今話題のSaaSで提供するサービス。つまり、学校がサーバーやソフトウエアなどのシステムを所有しなくても、ユニアデックスのデータセンターにあるシステムを利用するだけで情報発信用のWEBサイトが構築できます。情報発信に関する運用・管理・保守は、すべてユニアデックスが面倒を見ます。ITスキルがなくても情報が発信できるNetCommonsと、ユニアデックスが長年培ってきたITの技術とサポート力を融合することで生まれました。
- 松隈 -
「ただ単に、NetCommonsをSaaSで提供しますよ、ではおもしろくないので、NeXtCommonsにはいろんな付加価値をつけました。たとえば、「キャビネット」といわれる、ファイルをアップロードして共有する機能については、万が一ファイルがウィルスに感染していた場合でも、発見次第直ちに駆除するアンチウィルス機能をつけたり、職員の方が書いたコンテンツを、教頭→校長という順で承認する仕組みを作ったり、さらにはメールリーダー(読むだけの機能)、スケジューラーなど、「あると便利だよね」という機能を独自で開発して、提供しています」
NeXtCommonsの登場で、NetCommonsはますます便利に、そして安心して使えるシステムに成長したんですね。
さらに、NetCommonsを開発したNIIの新井教授を中心に、社会共有知研究センターが設立され、ユニアデックスも参加しました。始まってまだ1年ですが、開発はもちろん、どのようにビジネスにつなげていくかなど、いろいろと熱い議論が交わされているそうです。そこでどんな新たな一歩が生まれるか、楽しみですね。
- 松隈 -
「ひとつ、豊福先生にお願いというか、知っておいていただきたいことがあるんですが…。NetCommonsを使っている学校から、「マメに更新してるのに、
に反映されないという相談を受けるようになりまして、なんでだ?ということで、調査してみたところ、従来のNetCommonsにはRSS*(注1)の配信機能がなかったんですね。だからi-lern.jpに反映されなかったのではないかということになり、早速NetCommons2.0から更新情報のRSS配信機能を実装しました。今ではバッチリRSSも動きますので、ぜひチェックしてみてください」
※注1 RSSとは:
Webサイトの見出しや要約などのデータに関する情報を構造化して記述するXMLベースのフォーマットを指し、主にサイトの更新情報を公開する際に使われている。
好みのサイトの更新情報をチェックするために自分からわざわざそのページに行かなくても、RSSリーダーが自動的にお知らせしてくれたり、目当てのサイトのアイコンを一種のブックマークとして自分のブラウザーのわかり易いところに設置できる仕組みのひとつ。
- 豊福 -
「わかりました。さっそくやってみます。最近はブログが主流になったこともあって、ユーザーに対して正確な更新履歴を伝える機能(たとえばRSS)は標準仕様になりつつありますが、まだまだそうでないサイトも多いのが頭痛の種です。実際、サイトの構造や仕様によっては、更新をチェックするi-lern.jp側のプログラムがまったく更新チェック不可能な場合もあるんです。i-learn.jpは何しろ僕が手弁当でデータベースとプログラムを作って、情報を集めているものなので、すべてのサイトに対応するのは、時間的にも技術的にも困難です。これらにどう対応していくかは、今後の課題のひとつでもありますね」
- 松隈 -
「全国の学校を見るには、どのくらいの時間がかかるんですか?」
- 豊福 -
「1日2回サイクルで、1サイクルがだいたい7時間くらいでしょうか。各学校の巡回時間は公平を期すように、毎回ランダムにしています。おかげで「何時にアップしたのに、更新されてない」という問い合わせもあります。まぁ、時差の範囲で…ってことで、納得していただいていますが…(笑)」
- 松隈 -
「システム規模はどんな感じなんですか?」
- 豊福 -
「現在巡回用のサーバーが1台。データ収集用のデータベースサーバーが6台。それぞれのデータベースに巡回用ロボットプログラムが8つ設置されているので、全部で48のロボットを使って、日々チェックを行っています」
- 松隈 -
「そんなに大きなシステムなんですか!」
- 豊福 -
「ええ、1年に1台の割合で、巡回用のデータベースサーバーが増えている計算です。それをほとんど一人で面倒見ているわけですよ(笑)」
|