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Feature Story
2009年10月1日号

超簡単!シンクライアント講座 〜先駆者が語る最新事情〜

4月の日経BP社主催の「仮想化フォーラム」、6月の日本ユニシスグループ主催の「BITS2009」。どちらにおいてもユニアデックスのシンクライアントセミナーは好評をはくしました。講師のユニアデックス商品戦略部プロジェクトマネージャー村上努さんは、黎明期からシンクライアントに取り組んできた先駆者です。今回は村上さんに、シンクライアントの最新事情をうかがってみました。

■イマドキのネットワーク事情

まず基礎講座から。現在主流になっているシステムのカタチを「クライアントサーバー」と言います。クライアントは「お客さま」、サーバーは「召使い」。サーバーはクライアントの要求通りの仕事をこなします。たとえば、クライアントから「あのファイル見せて」と言われればすぐさま表示し、「もういらない」と言われれば速やかに削除する…。このようなやりとりが、常時ネットワークの中では行われているのです。

サーバーにも種類があり、メールを管理するのがメールサーバー、ファイルを管理するのがファイルサーバーというように、それぞれ専門職となっているのが一般的です。

お客さま役(クライアント)を務めるマシンには、通常、一般的なパソコンが使われます。大容量のHDDを搭載し、OSもアプリケーションも1台ずつにインストールして使います。「豊かで贅沢な環境」という意味合いで「リッチクライアント」とも呼びます。

●リッチクライアントの問題点

最近のパソコンは高性能過ぎるほど進化しており、容量、処理スピードともに文句ない環境にありますが、企業のネットワークで使う場合、その高性能なところが、必ずしも「良し」とはならない点がいくつも見えてきました。

■管理が大変
■ユーザーの知識レベルが一定ではない
■ネットワーク負荷が高い
■セキュリティーリスクが高い
など。

問題はクライアントだけではありません。データの保管という意味から、サーバーが抱える問題もまた深刻です。企業のデータは基本的に蓄積していくものなので、データは増える一方です。データ量が膨大になれば、サーバーも物理的に増えていくことになり、設置場所を確保するだけでも相当なコストになってしまうでしょう。また、サーバー管理も台数が増えればそれだけ煩雑になります。ネットワーク管理者のその肩にかかる負担が、ますます大きく、重たいものになっているのです。

●「テレビ」のようなコンピューター

これら「リッチクライアントネットワークが抱える問題点」を、まるで救世主のごとく、サクッと鮮やかに解決するのが、シンクライアントです。

最も大きな特徴は、シンクライアント自体にハードディスクもDVDドライブも搭載されていないところでしょう。ハードディスクがないのですから、OSはもちろん、アプリケーションもひとつとしてインストールされていません。それでいて、デスクトップの見た目は従来のパソコンとまったく同じ。Wordのファイルを開けばWordが、Excelのファイルを開けばExcelが立ち上がりますし、メールの送受信も何の問題もなく行えます。

なぜ、こんなことが可能なのか?実は、この魔法のようなアクションを現実のものにしているのが、「仮想化」という技術です。サーバーの中にいくつものデスクトップがあるように論理的に作り込み、その中で起こるアクションをすべて「画像」として、シンクライアントに送信しているのです。早い話が、アプリケーションが動き、ファイルが開かれ、文字が入力されているのは、すべてサーバーの中で行われていること。シンクライアントのモニターに映っているのは、「サーバーの中で行われている動きの映像」なのです。そう、まるで「テレビ」のようなコンピューターだと考えれば、わかりやすいと思います。

空っぽの箱であるシンクライアントを使うことによって、リッチクライアントではなしえなかった様々な問題が、一気にクリアになっていきます。たとえば…

◎ネットワーク負荷が軽い
実際のデータがネットワーク上に行き交うわけではなく、数KB程度の「映像」が流れているだけなので、スピードが出ない回線を使っていても、「遅いっ!」とイライラするようなことはありません。

◎アプリケーション管理が簡単
人数分のライセンスを揃える必要はありますが、リッチクライアントのようにクライアントマシン一台一台にインストールする必要がないので、管理がとてもラクになります。

◎データの整合性がカンペキ!
データはすべてサーバー側に保存されるので、使う場所や端末が替わってもあっちが古くて、こっちが新しい…というような、データのバラツキが発生しません。サーバーにあるのは常に最新のデータ。ただフツーに使っているだけで、整合性が保たれます。

◎安全な上、作業効率アップ!!
データの入力や修正などの操作はすべて、安全な環境にあるサーバーの中で行われているわけですから、ネットワークにつながる環境さえあれば、どこに持って行っても会社の中にいるときと同じ環境、同じセキュリティレベルで、作業することができます。これなら、データ修正のために帰社を余儀なくされることもなく、出先や自宅からのクイックレスポンスが可能になりす。

◎万全なセキュリティー!
シンクライアントは「空っぽの箱」ですから、外出時に持ち歩き、万が一盗難にあったとしても安心です。また、シンクライアントの中には、ネットワークに接続するためのIDやパスワードすら残っていないので、盗んだシンクライアントからサーバーにアクセスすることは至難のワザ。サーバー側のセキュリティー対策さえ万全にしておけば、不正アクセスも一発で撃退できます。

◎コスト削減にも大貢献!
最近高性能なサーバーや仮想化技術の進歩により、初期投資費用がPCと同等にまで低下してきています。また、ネットワークやシステム管理者にかかる負担も激減するため、人件費を含む管理費用を考えますとぐっとコストを下げることができます。

このように、シンクライアントを導入するメリットはたくさんあります。


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