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そもそも技能五輪は、若い人材育成を目的に作られたもの。今の自分の実力を試せる絶好のステージを用意することによって、チャレンジ精神を育て、自分の腕に自信と誇りをも持って欲しい…。そんなステキな思いが込められているのですが、こと「IT」という分野では、現在の年齢制限が逆にネックになってしまっていると言います。
- 大野 -
「私たちはもっと企業からの参加を増やして行きたいと考えています。参加者本人の自信にもなるでしょうし、これからの仕事に対するモチベーションアップにもつながります。一方企業側にとっても、優秀な人材がいることを世の中にアピールできるわけですから、イメージアップにもつながるし、将来の人材確保にもつながっていくと思っています」
まさに「Win&Win」の関係がそこには成立するのです。しかし、実際にはIT企業の場合、ほとんどが大学卒、もしくは大学院卒を採用しています。となると、入社時点で若くても22歳。すでに年齢制限にひっかかり、出場することができません。
- 大野 -
「製造業など他の分野では、中学や高校を卒業してすぐに就職した人もたくさんいるので、この年齢制限でも問題はないと思うのですが、ITは正直厳しいですよね」
- 齋藤 -
「そうですね。残念ながら弊社も、現状の年齢制限にひっかかってしまいます」
そのような背景もあり、過去5回を振り返ってみても、現在は大学、専門学校を含め、参加者のほとんどが学生という状況だそうです。
- 大野 -
「もちろん、学生たちがチャレンジして良い成績を収めることで、就職に有利になることは確かだと思います。金メダル保持者をほしがる企業もたくさんいるでしょうし。学生達もそれを目標にがんばって欲しいですが、門戸をさらに広げることで、レベルアップして行きたいと思っています」
- 齋藤 -
「そうですね。学生から見たら、プロの仕事ぶりは勉強になるでしょうし、逆にプロは学生の自由さが参考になるかも知れません。立場が違う人が一堂に会すことで、切磋琢磨しあってレベルを上げていく…。まさに理想型ですね」
- 大野 -
「そのためには、技能五輪そのものの知名度を上げていかなくてはなりませんよね。もっと多くの人に賛同してもらえるように…」
- 齋藤 -
「多くの人が興味を持ってくれるようになれば、IT分野に限って年齢制限を引き上げるとか、「特例」も認められるようになるでしょうし…。」
- 大野 -
「早くそうなって欲しいですよね。ユニアデックスさんも競技者として参加していただければ、もっと盛り上がるでしょうし…(笑)」
大野先生の描く未来像は、企業と技能五輪のステキなコラボ。競技委員として技能五輪に協賛すると同時に、競技者としても積極的に参加して欲しいと言います。協賛企業の社員が参加によって、競技もより白熱し、デットヒートが期待できそうですね。たとえば、「A社とB社の夢の技術対決!」なんていう構図も、夢ではないのかもしれません。そんな白熱したイベントならば、見ているだけでも楽しいし、一般参加(見学者)ももっと増えていくでしょう。そして楽しいだけでなく、それが将来の日本のためになるならば、まさに言うことなし!早く現実のものになって欲しいと思います。
そして、こういうイベントを通して、教育機関、企業というそれぞれの枠を超えて、未来の日本のためにそれぞれの分野で力を合わせ協力していく…。そんな動きがすんなりできる日本であって欲しいと思うと同時に、たくさんの企業が名乗りを上げる日がくることを、期待しています。
先般もNHKの番組で紹介されるなど、徐々に技能五輪の知名度も上がってきている様子。次回、第46回技能五輪全国大会の開催も11月に迫ってきています。これからの展開が楽しみですね。引き続き注目していきたいと思います。
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