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2012年12月04日号

患者の情報を共有しチーム医療の強化を実現

システムと特徴導入前の課題導入後の効果お客様の評価

呉市域における地域医療の要として、専門性の高い医療サービスを提供し続ける呉共済病院。同病院では、患者への良質な医療と看護を実現するためにチーム医療の強化と患者とのコミュニケーションの促進に力を入れている。
そのための必須のツールとなっているのが、電子カルテシステムと連動した「医療看護支援ピクトグラムシステム」である。全国初のシステムを支えているのは、あらゆる職種のスタッフが一体となったチームワークだ。

■システム概要

呉共済病院では、2011年7月に電子カルテシステムと連動したベッドサイド情報端末システムの導入と合わせて「医療看護支援ピクトグラムシステム」の稼働を開始した。ピクトグラムとは一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれており、何らかの情報や注意をシンプルな絵で表したものを指す。ベッドサイドにマグネットで貼り付けるタイプのピクトグラムはすでに多くの病院で導入されているが、電子カルテと連動したピクトグラムシステムは呉共済病院が全国初となる。ピクトグラムは全てのベッドサイドの床頭台に備えられた7インチの液晶パネルモニターに表示されるようになっている。ベッドサイド情報端末に患者やスタッフの登録カードをかざすと、ヘッドアップ可能角度や食事制限の種類など患者の状態を示すピクトグラムのほか、患者の氏名や主治医、担当医、担当看護師なども表示される。

■システムの特徴

●患者の安心・安全のための情報共有を実現しチーム医療を強化
●電子カルテシステムとの連携により病床とセンターどこからでも情報更新が可能
●現場スタッフの意見を反映したわかりやすい画面レイアウト
●視認性の高い表示で患者や家族とのコミュニケーションを促進
●登録カードでの認証による安全性と正確性の確保

■導入前の課題

患者の情報を共有したい
「医療看護支援ピクトグラムシステム」の導入以前は、患者の療養生活支援にかかわる情報については主にその患者を担当する看護師が個々に把握するようになっていた。しかし、チーム医療の推進により更なる医療と看護の高度化と患者のQOL(Quality Of Life)の向上を目指す中で、医師や看護師間、さらには薬剤師、栄養士、理学療法士、作業療法士、清掃員といった患者と接するすべてのスタッフを巻き込んで患者の情報を共有することのできる仕組みが求められていた。

電子カルテと連携したピクトグラムを実現したい
マグネットでベッドサイドに貼り付けるタイプのピクトグラムは、これまでにもいくつかの病院で導入された実績がある。しかしマグネットタイプのピクトグラムの場合、貼り間違いが生じやすいなど管理面の課題を抱えており、きちんとした運用を行おうとするとかえってスタッフの業務負担が増大する事態も招きかねない。呉共済病院ではこうした点を考慮して、ピクトグラムの導入の検討当初からマグネットタイプは選択肢に入れず、既存の電子カルテシステムと連携したまったく新しいピクトグラムシステムの構築に取りかかった。

■導入後の効果

職種を越えた連携でチーム医療体制を強化
呉共済病院では、何か新しい施策に取り組む際には職員によるワーキンググループを作って話し合う独自の文化が根付いている。「医療看護支援ピクトグラムシステム」の導入に当たっても職種をまたいだワーキンググループを立ち上げて活発な意見交換を行った。こうして患者の状態を表す6区分24種類のピクトグラムと9種類12パターンの注意喚起文字、さらにそれらをどのようなレイアウトで表示するかなどが決められていった。このようにさまざまな職種のスタッフが一致団結してつくり上げた呉共済病院のピクトグラムシステムは、現在チーム医療に欠かせないコミュニケーションツールとして活用されているのである。

スマートフォンやデジタルペンでの入力を実現
患者のベッドサイドのモニターには、ピクトグラムや注意喚起文字と合わせて患者の氏名や入院日、担当医、その日の受け持ち看護師などといった情報も表示される。そのため患者から「今日の私を担当する看護師は◯◯さんね。よろしくお願いします」と声をかけられたり、“転倒・転落危険度”の表示について患者や家族との対話が促進されたり、コミュニケーションが活発になった。

患者の情報を可視化し誰もが状態を把握可能に
ベッドサイドのモニターを見れば現在の患者の状態が一目瞭然であるため、普段その患者と関わりのない職種のスタッフや、受け持ち以外の医師や看護師であっても、ピクトグラムを参考にしたスムーズな対応が行えるようになった。3時間以内に更新された最新の情報はピンク色で表示するなど工夫を凝らすことで、患者の状態のアセスメントに大きく役立っているのである。患者自身についても同様で、退院時に実施したアンケートでは、「ピクトグラムシステムのモニターを見ることで自分の状態がよくわかった」といった声が数多く寄せられている。

■お客様の評価


呉共済病院 看護部長
岩本 昌子 氏

現場に根付いた運用ルール
「ピクトグラムシステムへの情報の入力は、患者のベッドサイドからもナースステーションからも行えるようになっているため、時と場合に応じたとても無駄のない運用を行うことができている」と話すのは、看護次長の山本真由美氏。
今後は情報が遅れた場合の危険性を考慮して現在は取り入れていない“食事禁止”のピクトグラムについても、スタッフがシステムの利用に慣れた頃を見計らって導入する予定だという。
看護部長の岩本昌子氏も、「情報を更新したら必ずその内容を患者さんに説明するなど、自分たちで作成した運用ルールがすっかり定着してうまくまわっている」と評価する。



電子カルテとのシステム連携を切り開いたユニアデックスの交渉力
「医療看護支援ピクトグラムシステム」の構築に当たっては、ベッドサイド情報端末システムを医療システムのリーディングベンダーである株式会社ヴァイタスが、電子システムとの連携や画面レイアウトなどについてはユニアデックスが手がけた。


呉共済病院 情報管理課長
藤井 友広 氏


呉共済病院 看護次長
山本 真由美 氏

呉共済病院の情報管理課長、藤井友広氏は、ユニアデックスの交渉力について次のように評価する。
「電子カルテシステムとの連携では、データをシステム外に持ち出すことなどについて当初ベンダー側が慎重な姿勢を見せていた。
しかし、ユニアデックスが我々と電子カルテシステム・ベンダーの間に立って交渉してくれたおかげで、システム間連携を実現することができた」。
山本氏は、今後ピクトグラムシステムをインフォームドコンセントの充実等にも役立てていく構えだ。「患者への医療サービスをより一層向上するために、ピクトグラムシステムをどう活用するかのアイデアを皆で出し続けていきたい」(山本氏)
※記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
※自治体・企業・人物名は、取材制作時点のものです。

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