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ビジネス英語豆知識

ビジネス英語豆知識

2010年6月8日スモールトークで関係を深める

英語コミュニケーションでは何も会議や技術の話ばかりができれば良いわけではありません。
実際(特に技術系の人の場合)、英語の会議は専門用語があるのでそれほど苦痛にはならないが、ランチの会話や廊下でのちょっとした立ち話はつらい、という人はかなりいるようです。

英語ではこうした場合、日ごろからスモールトーク(何気ないちょっとした話)を通じて人間関係の潤滑化を行います。スモールトークは議論やディベートとは違うので、相手の意見にYes/Noを示したり、提案したり反対したりということはありません。むしろ共感を大事にしながら話を進めるというストラテジーが用いられるのですが、それには一定のパターンが見られます。ではその具体例を見てみましょう。


会ったことがある人と再び話のきっかけを作る場合は次のパターンが使えます。

A: Hi, I remember you. I think I talked to you at the ICT Show.
やあ、覚えていますよ。ICTショーであなたと話したことがあると思うけど。
B: Yeah, I remember seeing you. Sorry what’s your name again?
そうですね、私も会ったのを覚えています。すいません、お名前はなんでしたっけ?

下線の表現はきっかけをつかむための定型パターンとしてよく使われます。
ちなみにagainは「~でしたっけ?」という意味でよく使われます。


次は知り合い同志のスモールトークのパターンです。英語ではある話題が提示されると、聞き手は相手の発話にコメントを付け、そこから、今までの話題と関連する別トピックへと話を発展させます。下記の例では下線を引いた2回目のAがBの情報に対するコメントを付け加えています。また2回目のBは「Chrisが新しいビジネスを始めた」と突然言うことは避け、「京都に行った仲間つながり」という形で新しいトピックを導入しています。

A: When did we go to Kyoto?
僕らが京都に行ったのはいつだっけ?
B: That was three years ago. Don’t you remember?
あれは3年前だよ。覚えてないの?
A: Yeah, we had a great time.
そうだったね。楽しかったね。
B: Remember Chris? He also went. I heard started his own business.
クリス覚えているかい?彼も行ったよね。彼は自分のビジネスを始めたってきいたけど。
A: Oh really? What kind of business?
へえ本当?どんなビジネス?

ですから次のような会話パターンはこうしたルールに違反することになります。

(海外から来た取引相手と空港で会って)
A: Hi, Jack. It’s great to see you again!
やあ、ジャック。また会えてうれしいです。
B: Hi, Yoshio, how are you? Long time no see!
義男さん、元気ですか?久しぶりですね。
A: Yeah. So how was your flight?
そうですね。ところで、フライトはどうでした?
B: It was OK. It was pretty rough/turbulent though.
まあまあですね。かなり揺れたけど/揺れましたが。
A: By the way, are you hungry?
ところで、おなか減りましたか?

最後のBy the way, are you hungry?自体は問題ないのですが、話題を変える前に「かなり揺れた」に対するコメントがありません。こうした場合は、まず相手に共感を示すような表現(例えばOh, that’s too bad! I hope your flight back home will be comfortable.など)を言うのがスモールトークのマナーです。


またスモールトークでは話題を弾ませる努力が必要です。一般的なパターンは、まず相手のコメントに反応し、次に共感を示し、最後に関連トピックで話を発展させるのが一般的です。

A: Did you read this book? It’s very interesting.
この本読んだ?とても面白いよ。
B: Yeah, I read it last month. It was really great! That’s one of the best books I’ve ever read. I’ve read some other books of his........
うん、先月読んだよ<反応>。本当に面白かったね。いままで読んだ本の中で一番面白かった本の中の一冊だよ<コメント>。彼のほかの本も何冊か読んだことがあるんだけど....<発展>

次の例も同じパターンです。

A: I went to Sado Island last week. It’s so beautiful!
先週佐渡にいったよ。とてもきれいだった。
B: Oh really? I’ve been wanting to go there sometime. What did you do there?
へえ、本当?僕もずっとそこに行ってみたいと思っていたんだ。そこで何したの?

上記の会話でBの下線部を省略し、日本語の「本当!何したの?」を直訳していきなりOh really? What did you do there?と言うと、「えっ?なんでそんなとこに行ったの?」のように共感を持っていないように聞こえてしまいます。そのため、まずは共感を示すコメントを挟むことが必要となります。


もし久しぶりに会った人間と会って昔話をスモールトークにするならDo you remember ....で会話を始めるといいでしょう。ここでもスムーズにスモールトークを続ける場合には、互いに共感を示すことを忘れないことが重要です。

A: Do you remember the restaurant we went to for Kathy’s birthday?
キャシーの誕生日で僕らが行ったレストラン覚えている?
B: Yeah, that was quite a time. Remember the waiter got angry because we put ketchup on the steak?
ああ、あの時は楽しかったね。ステーキにケチャップかけたらウェイターが怒ったよね。
A: Yeah, that was really dumb of us. Have you been there since?
そうだね、僕ら馬鹿みたいだったね。で、あれからそっちではどうしているの?


さて、友人の場合は別ですが、初対面の人と話をする場合のスモールトークはかなり注意が必要です。政治、スポーツ、宗教、人種の話はタブーです。またプライバシーに関連した話題(名前、住所、未婚・既婚、子供の有無、職業、収入など)も避けるべきです。

また相手が異性であれば、相手の容貌(例えば「きれいだ」など)についての話も不快にとられるので、話題は共通のあたりさわりのないものでなければなりません。レストランやバーなどでスモールトークをする場合には次のような差し障りのない話題が無難です。

●The music here is really nice isn’t it? 
 ここの音楽は本当にいいですね。
●The art here is really cool/incredible, isn’t it?
 ここのアートは本当に いい感じ/すごい ですね。
●They did a great job with the layout here.
 この店のレイアウトはよくできていますね。

英語圏ではある程度面識のある相手であれば、“映画”についての話がスモールトークのトピックとしてかなり普遍的に使われます。そのため先に述べた共感表示パターンを使って、映画の話をする練習をしておくと、どこかで役に立つかもしれません。




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