中国人から見た上海パンデミック生活
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2022年07月08日
- 中国
皆さん、こんにちは。許文俊(Xu wenjun)です。ネットマークス上海で13年間働いていて、総務財務関連の仕事をしています。趣味はサイクリングとバドミントンと読書です。
本記事は2022年4月19日時点の情報です。最新情報は在中国日本国大使館のWebサイトをご覧ください。
2022年3月以降、上海ではCOVID-19陽性症例が相次いで報道され、感染者数も増加傾向が続いています。 オフィスの同僚もCOVID-19の話を多くし始め、お客さまやサプライヤーが次々と在宅勤務を始めました。そしてネットマークス上海も3月16日から在宅勤務を開始し、感染が収まるまで状況を見ることになりました。
検査を担当する小区のボランティアや医療関係者(総称して大白と呼ぶ)は、保護服とフェースシールドなどの備品を着用し、小区の全員のPCR検査を行います。
3月21日、小区の住民委員会から、私が住むマンションで陽性の症例が発見されたと突然連絡が入り、マンションのエントランスの前にも監視用のテントが設置されました。
私は小区近所が閉鎖されることを知り、急いで近所のスーパーマーケットに向かい、必要な食料品(豚肉、蒸しパン、野菜、麺など)を1週間分購入しました。そして、帰宅してから1時間もしないうちにマンションや小区は閉鎖され、自分のマンションのエントランスにも降りられない状況になりました。その時は緊張感で心がいっぱいになりました。
このように封鎖され、外出もできないマンションでと日々を過ごすのは、非常に緊張します。次第にPCR検査の頻度も多くなり、2日に1回のペースで行われるようになりました。また、ニュースでは上海市中でコロナ感染者数が拡大しているとの報道がされます。
静的管理が長くなり、手持ちの食料品が少なくなるにつれて、さまざまなテークアウトアプリケーションで食料品を補充することにして、最初はアプリから物資を購入することも可能でした。なお、静的管理とは家にいること、特別な状況がない限り外出しないこと、移動をしないことで感染を減らし、陽性者を特定することです。事前にPCR検査を受け地区管理者の許可が出れば、けがや病気による通院、外国人が帰国のための外出はできたと聞いています。宅配の配達員達は特別に外出許可が与えられていましたが、一度自宅から出てしまうと、帰宅が出来なくなってしまい、一時的にテント住まいをしている人も多かったようです。そのため厳しすぎる静的管理には批判的な意見が多かったです。
しかし、デリバリーができていたお店も政府の指示を受けて、(配達された物品からの感染を防ぐため)次第に販売が禁じられ、ますます食材の購入は困難になってきました。そして、政府から配給された最低限の食料も終わりに近づいてきましたが、政府が数回配給を実施してくれたため、食料不足への不安が少し和らぎました。
[政府によって数回提供された食料類]
日々感染状況が深刻化する中、ついにPCR検査だけでなく抗体検査も実施されるようになりました。結果はアプリケーションに登録されます。
静的管理中の生活は、在宅勤務で働き、PCR検査と抗原検査を受けることだけです。これが毎日繰り返されますが、1日あたりの新規感染者数はとうとう1万人を突破します。
そしてついに政府は、3月28日からバス、地下鉄、タクシー、Uberなど上海のすべての公共交通機関の利用を停止し、管理するためにすべての住宅地を閉鎖しました。また、上海市内を流れる黄浦江を浦東と浦西の2地区に分け、静的管理に従ってPCR検査を実施するように命令しました。
この記事を書いているここ数日、新規感染者数は2万人を超えはしたものの、少しずつ減少傾向にあります。これはうれしいニュースです。私は1カ月以上自宅に隔離され、在宅で働いてきましたが、在宅勤務や隔離生活には不便な点が多く、事務所での資料などの印刷や捺印、役所に行くなどの仕事ができませんでした。
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許文俊(Xu wenjun)
ネットマークス上海に13年間勤務、総務財務部
趣味はサイクリングとバドミントンと読書
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