CDN/WAFサービス導入事例アズワン株式会社様

2020年04月13日

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総合検索サイト・Webショップ「AXEL(アクセル)」のレスポンス高速化とセキュリティー強化を実現

先進的な商品情報ネットワーク・ロジスティクスで、創造的な価値を生み出す研究・産業・医療分野の総合商社、アズワン。同社の総合検索サイト・Webショップ「AXEL」では、研究用の科学機器、消耗品から工場MRO、病院・介護用品まで多彩なアイテムを取り揃え、お客さまの利便性の追求に継続的に取り組んでいる。ビジネスを成長させ続ける中で、課題となっていたAXELのセキュリティー強化とレスポンスの向上を目指し、ユニアデックスが提案したCDN/WAFサービスを採用した。

  • アズワン株式会社
    IT推進本部長
    福田 智宏氏
  • アズワン株式会社
    IT推進部 IT推進グループ
    城田 祐介氏
  • アズワン株式会社
    IT推進部 IT推進グループ
    太田 草子氏

導入前

  • Webショップ「AXEL」のセキュリティーを強化したい
  • 取扱いアイテムと利用者数の増加に対してWebサイトのレスポンス向上が課題に
  • Webショップ「AXEL」のアップデート運用業務の効率化

導入後

  • 強固なDoS/DDoS対策によりL2~L7レベルの攻撃を防御
  • Webサイトのレスポンス評価が3倍以上に(PageSpeedInsights※評価)
  • コンテンツキャッシュの即時削除が可能に
  • GoogleのWebパフォーマンス改善ツールの一つ

「CDN/WAFサービスDDoS 防御」システム構成

DDoS攻撃対策として脚光を浴びるCDN

CDNは大量のユーザーに効率的にコンテンツを配布/表示するために使われる仕組みで、利用者にとってはレスポンスやダウンロードの高速化、事業者にとってはWebサーバーへのトラフィック集中回避やサービスの耐障害性の向上などのメリットがあります。昨今ではこれらの基本機能に加えて、CDNのDDoS攻撃に対する防御能力が新たに注目されています。
DDoS攻撃を受けると悪意のあるデータが大量に送り込まれますが、CDNは自社で運用しているWebサーバーやインターネット接続回線への影響を最小限に留めます。回線飽和型の攻撃や、サーバーリソースを枯渇させるような攻撃に有効です。また、Webサイトへの不正侵入を試みるサイバー攻撃やアプリケーションの脆弱性を狙い、改ざんや情報漏洩を狙うような攻撃などは、WAFによりネットワークファイアウォールやIPS/IDSでは対応できない攻撃を検知・遮断することができます。

経緯

総合検索サイト・Webショップ「AXEL」を主軸に
ネットを活用したサービス、販売強化を積極的に推進

アズワンは、国内外3,200社を超えるサプライヤーとの連携のもと、約420万点にも達する取扱いアイテムを全国1万1,000拠点の販売網を通して研究室や病院に提供している。同社の総合検索サイト・Webショップ「AXEL」は開設以来、順調に成長を遂げており、現在では6万3千人の会員を擁するほか、セッション数も150万セッション/月、一日の来訪者も延べ約7万人に達している。

アズワンIT推進本部長の福田智宏氏は次のように話す。
「大手ユーザー向けの集中購買システム『OCEAN(オーシャン)』、販売代理店向けに見積もりから発注、在庫確認、納期確認といった業務支援機能を提供する『ai-com web(アイコムウェブ)』など、利用者に応じたサービスを用意しており、2018年度のEC事業における売上げ実績も前年比27.9%の増収に貢献しています。万が一、WebサイトがDDoS攻撃によって停止してしまったら、大きな損失が発生しかねません。同時にユーザーの利便性を損なわないためにも、Webサイトのレスポンスの高速化も不可欠と考えていました」

プロセス

ユニアデックスのサポート体制と提案力を評価しCDN/WAFサービスを採用、
ライムライト・ネットワークス社のCDNサービス、CSC社のWAFサービスを選択

IT推進部IT推進グループの太田草子氏と城田祐介氏は次のように振り返る。「商品点数の増加に伴い、社内から『外部からアクセスした際にレスポンスが悪い』との声が寄せられるようになっていました」(太田氏)
「実際、Googleが提供するWebサイトの読み込み速度検証ツール『PageSpeed Insights』を用いて計測したところ、想定外の低評価が表示されたのにはショックを受けました」(城田氏)
近年、アズワンの課題として浮上していたのが、AXELのセキュリティー強化、そして増加し続ける取扱いアイテムと利用者数にも対応可能なスムーズなレスポンスの実現であった。これらの課題解決を目指し各社の提案サービスを検討、採用を決めたのは、ユニアデックスのCDN/WAFサービスであった。
福田氏は、ユニアデックスの提案について次のように評価する。「私たちはセキュリティーやCDNサービスに関して高度なスキルを保有しているわけではありません。対してユニアデックスは、私たちが挙げた疑問に対して常に丁寧な説明を行ってくれました。また、ヒアリングを重ねることで当社の求める要件を十分に理解し、適切な提案をしてくれました。これであれば、安心してプロジェクトを任せられると考えたのです」

効果・今後

ユニアデックスの運用支援により、セキュリティーを強化しながら
Webサイトのレスポンス高速化を実現

CDN/WAFサービスを導入したことでWebサイトのレスポンスの高速化、そしてセキュリティーの大幅な強化を実現したアズワン。サービスを採用してから1年が経過した今、今後の期待を次のように話す。

「導入、運用開始後のサポートについても、ユニアデックスが迅速に対応してくれて、とても助かっています。Webサイトに対する攻撃がますます巧妙化している中で、今後、レスポンスの高速化に加え、さらなるセキュリティー強化を実現するソリューションの提供をお願いしたいと考えています」(福田氏)、「24H365日利用可能なサービスデスクにより、日々生じる疑問や管理ポータルサイト上のオペレーション方法などの問い合わせやキャッシュ設定範囲の変更、新たなFQDN に対するCDN適用追加作業依頼まで幅広く受け付けていただきました。
ユニアデックスの担当チームの方々には、提案時から変わらず引き続き支援いただいており、運用業務の負荷軽減に非常に役立っています」(城田氏)、「CDNサービスの導入後、社内からは『レスポンスが向上した』との声が寄せられるようになりました。PageSpeed Insightsの評価も導入前と比べて3倍以上に上がっています」(太田氏)

お客さまの評価

さらなるセキュリティー強化を期待

「私たちはセキュリティーやCDNサービスに関して高度なスキルを保有しているわけではないので、ユニアデックスには、その専門性を生かして、レスポンスの高速化に加え、さらなるセキュリティー強化を実現するソリューションの提供を期待しています」(福田氏)

キャッシュの削除が1秒以内で完了。待ち時間なくアップデート時の確認が可能に

「最低でも月に一度はAXELのアップデートを行っているのですが、『SmartPurge』機能を用いればキャッシュの削除が1秒以内で完了するため、とても重宝しています。削除したいコンテンツが削除できるまでの待ち時間なく確認できるようになりました」(城田氏)

急激にトラフィックが増えても、ユーザーの利便性を損なわずにサービス提供を継続できていることに感謝

「何らかの影響でECサイトの表示速度が遅くなった時、遅くなった分だけ売上やコンバージョン率が下がる傾向にあると言われています。総合検索サイト・Webショップ「AXEL(アクセル)」の取扱いアイテムの特性上、必要なアイテムに対する急なアクセス(注文)増は、医療関係者が逼迫して需要が高まっていることを意味します。CDN/WAFサービスを採用以来、急激にトラフィックが増える現象(必要アイテムへの発注スパイク)が発生したこともありました。もしCDNを利用していなかったらと想像すると、Webシステム自体の許容量を超えていたかもしれません。ユーザーの利便性を損なわずにサービス提供を継続できていることに何より感謝しています」(太田氏)

2019年12月取材

Profile

アズワン株式会社

本社所在地
大阪府大阪市西区江戸堀二丁目1番27号
設立
昭和37年6月1日(1962年)
資本金
50億7,500万円(2020年3月末現在)
事業内容
研究用機器機材、看護・介護用品、その他科学機器の販売
  • 記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
  • 自治体・企業・人物名は、取材制作時点のものです。

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