男性育児休業取得者へのインタビュー vol.3

ユニアデックス株式会社 エンジニア 加藤さん

ユニアデックスの男性の育休取得模様をご紹介するシリーズの第3回目は、初めて育休を取得した加藤さんの育児奮闘記をお届けします!

■プロローグ

2010年入社で14年目です。入社以来、マイクロソフト製品を扱っている部署でサーバー系のエンジニアとして、主にクラウド製品を使ったシステム設計・構築の提案をしています。

ユニアデックスをひと言でいうと?「人柄が良い」と思います。部署のメンバー含めて会社全体がそんな雰囲気だと感じていますね。

今、ハマっていることは、ずばり「育児」です。以前は、学生時代に野球・ソフトボールをしていました。社会人になっても草野球・ソフトボールをしていたので、いつか子どもと野球ができる日が楽しみです。

子どもは、年子の男の子が2人います。育休取得期間は、2023年1月から7月までの6カ月間。今の部署では、育休を取得された上司や同僚が結構いて、上司からも「育休を取れるなら取ったら」と薦めていただきました。そのため、育休への不安や抵抗感なく育休取得を決めました。

■育休前の心境

長男の時は、「大型プロジェクト」の中心メンバーだったため、なかなか申請しにくく、育休を取りませんでした。実は、仕事をしながらでも育児はできる!と安易に考えていたからです。でも実際は、かなりしんどかったですね。当時はテレワークでしたが、仕事の合間(早朝やお昼休み)に家事などを行い、仕事を中抜けしてはお風呂に入れるという、テレワークしながらではかなり負担が大きかったです。そこで、次男が生まれるのを機に、前向きに育休を取ることを考えました。

仕事に関しては、部署には「育休文化」が浸透していたので上司や同僚が、仕事を引き受けてくれるなど、周囲の理解と協力があったので安心して育休に入れました。
最近は、自分だけでなく、若手メンバーもせっかく会社が制度を用意してくれているのだから、それを積極的に利用しようというマインドを持っているように感じますね。

妻にも相談して、自分から「育休取るわ」と伝えました。自分が遅くまで働いていると妻の育児負担がかなり重くなることを見ていたので。

■育休期間中のできごと

今回は、もっぱら長男の世話に専念していました。次男が生まれたので妻は、次男の世話や自身の身体を休める、という役割分担していました。おかげで、長男はすっかり「パパっ子」になりましたね。

育休に入った直後は、仕事のことが気になりチャットとか見ていましたが、仕事の関係者は連絡を控えてくれていました。おかげで直に仕事のことはすっかり忘れられました。

1日の流れとしては、上の子は元気で活発な子なので、毎朝、公園に行って一緒に遊んでいました。午後は、昼寝をしている合間に、買い物に行くなど用事を済ませ、ご飯を食べさせて、お風呂も入れて、家事もやってとフル稼働です。
家事は、食事を作る以外の掃除・洗濯・ゴミ出し・お風呂掃除・買い物などについて、妻と分担しながらやっていました。ですから、長男と家事にかかりっ切りで1日がアッという間に過ぎていくんです。6カ月間は、長いようですごく短かったですね。

下の子の育児については、数時間間隔で授乳があるので、粉ミルクも併用して夜中は妻と時間を分けて交代で寝るようにしていました。ただ、ママの方がよいのかわかりませんが、私だけが見ている時間帯はよく泣くので、ずっと抱っこして部屋を歩き回っていました。上の子の時は仕事もあるので、夜は妻に任せていたのですが、しんどさが理解できました。

一番の思い出は、育休中に自分の実家に家族4人で行けたことです。遠方のため、なかなか会えない母、祖父母に子どもたちを会わせることができたことが何より良かったです。
 

■育休後に思うこと

正直、復職して思うのは、仕事は忙しいですが多くのメンバーと協力しながら進行できます。終日の育児から解放されると、やっぱり育児の方がしんどいなと痛感しています。

育児に関わるようになり、仕事に対する姿勢が変わりました。残業をなるべくせずに効率良く業務をこなすことをいっそう心がけるようになりましたね。仕事を一人で抱え込まずに周りにも助けてもらおうと思えるようになり、要領がよくなりましたね。

今は、お客さま先に通う日常でして、子どもたちが寝る頃に帰宅することが多いため、面倒は以前ほど見られていません。だから朝、仕事に行くときは、パパっ子になった長男に泣かれます。

振り返ると育休期間中も復帰後も、「精いっぱい育児に全力投球」していると感じています。

■育休は、取れるならとったほうがいい

子どもを持つ前は、男性で育休を取得する人っているのかな?という感覚でしたが、いざ自分が取得すると後輩やメンバーにせっかく良い制度があるのだから、「取れるなら取ったほうがいい」と勧めたいですね。それから、育休取得有無に限らずに、男性も育児を是非やって欲しいと思っています。やっていくうちに必ずできるようになり、それが自信になり、子どもや家族との楽しい時間や仕事では得られない貴重な体験ができるからです。

最後に、育休期間中は、ほとんどスマホを見ずにPCも開きませんでした。見たいとも思いませんでした。子どもとまっすぐに向き合おうと決めていたので。

■エピローグ 奥さまからのメッセージ

心強かったことは、2人で協力して育児できる環境になったことです。長男の時は主人には仕事をしてもらっていました。ですから、育児による睡眠不足などで体力的に辛い時でも主人に遠慮をして育児のことをあまり頼めずに、少し孤立感もありました。今回、育休を取得してもらったので、何かあればすぐ頼ることができました。長男の時よりも体力的・精神的に余裕を持って育児に臨めました。

印象的なエピソードは、毎日、長男を公園や散歩に連れて行ってくれたことです。育休中は主に長男のお世話や遊び相手になってくれていたので、長男も退屈せず楽しく過ごせていたと思います(とてもパパっ子です) し、そのおかげで私も赤ちゃんのお世話や家事などに集中できました。

男性が育休を取得すると、育児の流れや子供との1日の生活リズムを見てもらえる機会だと思いますので、主人が育休を取得してくれて良かったと感じています。主人は日常的に育児に協力的ですが、育休により育児の大変さやどんな協力があると嬉しいかなど具体的に理解してくれたように思います。復職後も可能な限り仕事を早く終わらせては、育児に参加してくれているので、とても助かっています。

■インタビューを終えて

育児に全力投入していたからこそ、「男性もぜひ育児を経験してほしい」というお話は説得力があります。
お子さんとまっすぐ向き合った時間や奥さまと協力して育児をされたことなど、どれも加藤さんのかけがえのない思い出と自信につながったことでしょう。

【インタビュー】働きがい推進室(2023年10月)