ユニアデックス、シーイーシー 無線LAN、仮想ビーコンを活用した屋内外での「人・モノ・設備」の 位置や動きを可視化する「位置情報管理ソリューション」を提供開始

— 動線や動態データの収集・分析を自動化し、業務の見える化と業務効率の最適化を支援 —

  • ニュースリリース

2017年03月07日

事業展開/協業・提携

ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:東 常夫、以下 ユニアデックス)は、株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、社長:田原 富士夫、以下 シーイーシー)とInternet of Things(以下 IoT)の利用・促進を目的に協業し、無線LANとVirtual Bluetooth Low Energy Beacon(以下 仮想ビーコン)を活用した屋内外での「人・モノ・設備」の位置や動きを可視化する「位置情報管理ソリューション」を本日から提供開始します。

本ソリューションでは、無線LAN、仮想ビーコンでのロケーション情報のAPIとシーイーシーの位置情報管理システム「RaFLOW®」を連携させ、Wi-Fiデバイスの位置を取得して屋内外問わず「人・モノ・設備」の動線を可視化します。さらに動態分析システム「スマートロガー®」と連携することにより、作業者の動態データ(いつ・どこで・誰が・何を)の収集・分析を自動化します。これにより、業務の見える化や業務効率の最適化を支援します。

IoT機器の利活用が推進されていく中で、センサーやタグなどのセンシングデバイスを動作させるネットワーク環境は複数存在しているため、最適なネットワーク環境の選択が重要となります。
本ソリューションでは、無線LANと仮想ビーコンの2つの技術を利用したネットワーク環境を選択することで、ネットワーク環境に合った位置情報管理プラットフォームを構築し、最適なセンシング技術の提案から、測位方法、測位エリア、電波強度などの設計・分析、収集データの運用・監視、メンテナンスをワンストップで提供します。

無線LANは、すでに実環境において、タブレット端末やスマートデバイスなどを業務に活用することが増えており、業務用通信として利用が不可欠です。また、IoTの活用環境にも無線LANを利用することでインフラ価値の相乗効果が期待できます。
仮想ビーコンは、リアルタイム性を活かした位置情報精度の向上を実現します。さらに、従来のバッテリー駆動型の物理ビーコンとは異なり、クラウドネットワーク上の管理装置からフロアマップ上に仮想的なビーコンを配置します。これにより集中管理が可能になり、バッテリー交換やビーコンの電波範囲の設定など、現場でのメンテナンス作業効率を圧倒的に改善する手法です。

ユニアデックスは、2004年からいち早く、無線LANの設計、導入・構築、運用・保守サービスを提供し、これまで国内外の約数百社に無線LAN製品を活用したシステムの導入実績があります。今回の「位置情報管理ソリューション」の取り扱いによりアプリケーション、ハードウエアの提案から運用・保守サービスまでをトータルに提供可能となります。また、2016年7月には「IoTエコシステムラボ」を開設し、お客さまや共創パートナーと共にIoTの利活用を検討し、ビジネスの創出を支援する取り組みも行っています。

シーイーシーは、工場・物流業向けのIoT分野で、「人・モノ・設備」の情報を収集し、設備稼働率の改善や人・フォークリフトの移動距離短縮につながるソリューションを展開してきました。特に位置情報の活用サービス分野では位置情報管理システム「RaFLOW」は50社以上の導入実績があり、作業者の動態分析システム「スマートロガー」はAGC旭硝子との共同開発により、2016年5月より 販売を開始して以来、10社20工場での導入実績があります。

「位置情報管理ソリューション」の特徴は以下のとおりです。

  • 1高精度・シームレスな屋内外位置測位
    屋内外で途切れなく「人・モノ・設備」の位置、動線、動態情報(測位対象の細かい動き)を収集することができます。無線LANと仮想ビーコンを組み合わせることで、測位距離・測位精度のバラつきを解消します。
  • 2安全、安定の無線LAN環境
    無線LANにおけるセキュリティーの課題、電波干渉の課題などは、統合管理を実施することで解決することが可能です。また、工場・倉庫内の作業員の増減やレイアウト変更、設備配置変更などにも一括管理されたネットワークによりシームレスに対応します。
  • 3お客さまのIoT分析作業を効率化
    フォークリフトなど把握したいモノに設置した無線LANタグや作業者が装着したスマートウォッチから動線、動態情報を自動収集し、従来の紙や映像ベースなどの作業集計・分析に比べてかかる工数を削減します。また、従来のストップウォッチやビデオカメラでの解析手法に比べ、10分の1以上の時間短縮ができるようになります。
  • 4提供価格
    「位置情報管理ソリューション」の提供価格は、約20メートル四方の大きさで200万円(税別)からです。

ユニアデックスとシーイーシーは、「位置情報管理ソリューション」を製造・物流から医療や商業施設などの業界・業種に向けて、3年間で100システムの導入を目指します。

以 上

■「位置情報管理ソリューション」概要図

■「仮想ビーコン」概要図

  • 仮想ビーコンは、シスコシステムズ合同会社のCisco Beacon PointとCisco Connected Mobile Experience Cloud Beacon Centerソリューションを採用しています。

【エンドースメント】

今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。

シスコシステムズ合同会社
専務執行役員 高橋 慎介 氏

シスコは、ユニアデックスとシーイーシーの協業による『無線LAN、仮想ビーコンを活用した「人・モノ・設備」の位置情報管理ソリューション』の提供開始を心より歓迎いたします。ユニアデックスは、シスコゴールドパートナーとしてシスコ無線LANの位置情報データを活用した導線分析ソリューション(Cisco Connected Mobile Experience )を当初より取り組んでいただいております。今回のシスコ無線LANと仮想ビーコンの組み合わせにより、さらなる位置情報の精度と安定化の向上、またシーイーシーの「RaFLOW」との組み合わせにより、お客さま構内における「人・モノ・設備」の導線分析によるシステム運用の効率化が、大幅に改善できるものと期待しています。

  • RaFLOW、スマートロガーは、株式会社シーイーシーの登録商標です。
  • その他、記載されている会社名および製品名は、各社の登録商標または商標です。