男性育児休業取得者へのインタビュー vol.4

ユニアデックス株式会社 営業 山田さん

ユニアデックスの男性の育休取得模様をご紹介するシリーズ第4回目です。2回目の育休を取得した山田さん、料理男子となり家族の健康を守っています!

■プロローグ

2016年入社です。入社以来、キャリア系ビジネスの担当営業として、さまざまな案件対応を行っています。最近では、大きな案件も任され、充実感を持って働いています。

ユニアデックスの魅力は、ひと言で言うと「人柄の良さ」だと思います。営業の現場では、ときにお客さまとの長期にわたる交渉や、要求されていることと社内で出来ることの板挟みとなることもあり、余裕がなくなることもありますが、周りの方々とコミュニケーションをとっている中で癒さることが多いですね。。

子どもは、4人います。長女、双子の次女と三女、末っ子は男の子です。育休はこれまで2回取得していて、1回目は2020年7月の1カ月間と2回目は2022年12月から2023年1月までの約2カ月間です。

1回目の休暇は、双子が生まれたことと、妻の体調を気遣い取得を決意しました。当時、私の周りの営業では、育休取得者はいなかったので、先輩にとても驚かれましたね。上司は、たまたまお子さんが双子だったこともあり、育休取得についても応援する形で背中を押してくれました。

■1回目と2回目の育休のこと

仕事については、やはり休暇中のお客さまケアが一番心配でしたが、応援してくれるお客さまも多かったですし、業務はグループリーダーを筆頭に関係者の皆さんがしっかりカバーしてくれていたので、悲観的に考えるようなほど、大きな影響はなさそうでした。実は、長女の時はすべて妻任せで、あまり手伝うこともせずに仕事に没頭していたので、長女の育児をしたという感覚が全くなくて。。。

1回目は、妻が入院していたので、長女の面倒をみていました。当時、コロナの真っただ中で、保育園は閉鎖、公園すらも行けませんでした。さて、どうしたものかと考え、僕の実家で過ごすことにしました。妻の退院後も長女、生まれた双子ともども実家で過ごしていたのですが、妻は、安静にしていないとならず、ミルクをあげたりおむつを替えたりと赤ちゃんの面倒も見ていました。

実家なので、一通りの家事は、母がやってくれていましたが、3時間ごとのミルクは、一人は僕が、もう一人は妻があげていました。昼間は長女の面倒を見ていたので、とにかく睡眠不足がきつかったですね。

2回目は、自宅で長女、双子の3人の面倒を一手にみていましたが、昼間は保育園に行っているので、その間、自由な時間もありました。しかし、妻と長男が病院から戻ってきたら、一変して、長男のミルクは僕一人が担当したので、またしても睡眠時間が足りなくてきつかったです。

■育休期間中のできごと

休みの間、妻とはたくさん話をしました。長女、双子の3人は、大分話せるようになったので、保育園で何をしていたかを聞いたり、他愛のない会話が本当に心地良かったですね。

あと、この育休期間で、15kg痩せたんです!!もともと料理は好きだったのですが、本格的に目覚めてしまって。ほぼ毎日、長女、双子の3人が保育園に行っている間に買い物に行き、夕飯の準備をしていました。そうこうしていると、健康的な食事を作りたいという気持ちが芽生えてどんどんハマっていきました。

一汁三菜のように野菜中心で、もち麦ごはん、具沢山味噌汁におさかなという和食を好んで作っていましたね。あんなに好きだったお酒も1滴も飲まなかったので、気が付くと食生活だけで減量できました。

もう一つの大きな心境の変化は、「長い会社人生の中で、ほんの数カ月休暇を取得しても仕事は無くならない。復帰したらまた頑張って取り返せば大丈夫だ。」と育休について前向きな考えを伝えていきたいと思うようになりました。もっと言うとせっかく子供が誕生したのであれば、弱った妻を助けたり、新生児~乳児の限られた時間や出来事を共有できないことのほうが、ものすごくもったいないと思いますね。

1回目は仕事が気になり、ちょこちょことメールなど確認していましたが、2回目は心境の変化もあり、割り切ることができました。復帰後も、タスクの割り振りを素早く判断できるようになり、一人で抱え込むことも少なくなりました。仕事と家庭のバランスを考えられるようになりましたね。

現在、平日の育児は妻が行っているため、月に数回テレワークして、子どもをお風呂に入れたり、子どもが風邪のときは、時間休を利用したりオンライン会議をお願いしたりと、働き方にメリハリを付けています。

もちろん土日は、料理男子です。健康オタクなので、休みでも朝6時に起きて、3食作りますよ。健康に良い食事について、色々調べるクセがつき暇さえあれば本やネットを読み漁っています。

【ある日のご飯】こだわりポイントは、「ドライカレー」で以下がポイント。                                    
肉:ミンチは酸化した粗悪肉である可能性が高いため買わず、豚小間で買ってフードプロセッサーでミンチに。                     
野菜:近所の無農薬野菜をフードプロセッサーで細かく。                                             
カレー:ルーは使わず、カレー粉で。小麦粉は血糖値の急上昇でだるさを招くので、全粒粉を使用。                          
油:酸化の少ないといわれているオリーブオイルとグラスフェッドバターのみ。                                   
デザートのヨーグルトやブルーベリーは言わずもがな、の健康食品。                                        

■実際に育休を取ってみて

振り返ると、もう少し長く育休をとっても良かったのかなと思っています。それは、長い会社人生の中で数カ月の休暇なので、これから育休を検討される方が、数日、数週間休むことについて悩まれているならそこは全く悩む必要なし!とアドバイスしたいからです。それに、なんといっても育休で家族ともども健康になってパワフルになって帰ってきたら、仕事もはかどるのではないでしょうか!

だから育休は、家族が良くなるための時間として使うべきと考えます。僕は、これからの人生において、「健康」が家族ために一番良いことだと考え、健康についてはものすごく調べましたね。

男性が家族のことや育児のことを真正面からみることは、やはり小っ恥ずかしいですし、育児をやる自分を受け入れることが難しい人もいらっしゃると思います。しかし、家族と強制的に向き合えた休暇は、僕の人生の中でかけがえのない経験でした。次の取得は無いと思いますが、家族と自分の「健康」についてじっくり考える時間が持てたことは、僕の財産になっています!!

これもお客さまをはじめ、上司や同僚の理解があってこそ実現できました。本当に職場の皆さんには感謝しております。今後は、育休によって成長できた経験と感謝を、これから取得する方につないでいきたいと思います。

■エピローグ 奥さまからのメッセージ

心強かったことは、上の子供3人の育児に関して、全て任せられたことでした。料理や掃除、子供との遊びを率先して対応してくれたので、私は産後に無理をせず、休むことができました。
また、助かったことは、夜中、赤ちゃんにミルクをあげてくれたことです。おかげで私は夜中しっかり眠ることができました。

楽しかったことは、料理が好きな主人なので、近くの八百屋さんで、旬の野菜や、あまり馴染みのない野菜を買ってきては調理して、家族にふるまってくれました。栄養面にも興味を持ち、どんなものが身体に良いのかたくさん勉強して、食卓に並べてくれました。どれもとても美味しかったです。

2人だから良かったことは、赤ちゃんの入院が長引き、退院が5日ほど遅れたのですが、その間の面会や病院の手続き、退院日のお迎えも主人が担当してくれました。その間、私は上の子供たちとお留守番していました。色々不安も大きかったのですが、主人がいたので、冷静に判断でき、家族の中でのベストが選択できたことです。

■インタビューを終えて

育休によって成長できた経験と感謝を、これから取得する人につないでいきたいと語る、山田さん。
健康でさらにパワフルになられた姿は、頼もしくすがすがしいです。

【インタビュー】働きがい推進室(2023年11月)