ユニアデックス 「UniFlex Hyper Converged™」を提供開始

- VMware® vSANを中核としたハイパーコンバージド・インフラストラクチャー -

  • ニュースリリース

2017年09月28日

商品・サービス

ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:東 常夫、以下 ユニアデックス)は、「UniFlex Hyper Converged (以下 UniFlex HC)」の提供を本日から開始します。「UniFlex HC」は、VMware vSANを中核としたHyper-Converged Infrastructure(HCI)のリファレンス・アーキテクチャー(注)です。

一般的な仮想化基盤においては、サーバーと共有ストレージアレイをSAN(Storage Area Network)で接続しつつ、さらにネットワークも構築するといった複雑な構成が必要となっています。特に、複数台のサーバーでストレージを共有する構成では、I/Oボトルネックの推測/拡張時を見据えた最適な設計/障害発生時の対応など、規模が拡大するにつれ運用管理面の課題も多様化しています。

そこで近年、注目を集めているのがHCIです。HCIでは共有ストレージアレイを使わず、サーバーに内蔵されたストレージをソフトウエアの機能を用いて仮想化、抽象化します。これにより、単一のストレージプールとして利用できるため、SSDやHDDを内蔵したサーバーを並べていくだけで、スケールアウトすることが可能なシンプルで高密度なシステムを実現できるようになります。また省スペース、省電力であることに加え、物理的に故障する部品点数が少なくなるため、運用・保守の面においても複雑性が軽減されます。このように、HCIはシステム全体としてのTCO削減が期待できるなど、従来の仮想化基盤が抱えている課題に対し、さまざまなメリットがあります。

しかしながら、HCIは、一般的にアプライアンス製品として販売されることが多いため、短期間で導入ができるメリットがある一方、増設時やマイグレーション時に他のサーバーメーカー製品を混在させることが難しく、オープン化のメリットを無くしてしまう懸念があります。

また、多くのHCIは、基本最少構成が3台から始まるため、中規模構成あるいは大規模構成の段階的な導入には適しますが、小規模構成ではオーバースペックとなることがあり、初期コストの負担が導入のハードルとなっています。

こうしたHCIの課題を解消するため、ユニアデックスではHCIの形態のひとつとしてVMware vSANをベースとした「UniFlex HC」の提供を開始します。

「UniFlex HC」の 特徴は、以下のとおりです。

  • 1異なるメーカーのハードウエアが混在可能
    「VMware vSAN Ready Node」というテスト済み認定ハードウエアで構成された、vSAN 用検証済みサーバー構成であれば、拡張時に他のメーカー製品を混在させても、ユニアデックスのマルチベンダーサポートサービスと組み合わせることでワンストップサポート環境を実現することができます。
  • 2必要なソフトウエアライセンスのみ提供
    「UniFlex HC」では、ハードウエアにディペンドしたソフトウエアライセンスを搭載していないため、ソフトウエアライセンスの重複がありません。一部のHCIは既存のハードウエアに幾つかのソフトウエアライセンスが初めから搭載されているため、別途購入したライセンスと機能が重複することがあります。例えば、メーカー提供のHCIにはvSANライセンスが搭載されているものがありますが、VMware HorizonのAdvancedやEnterpriseにはvSANライセンスが含まれているため、ライセンスの重複を招いてしまいます。
  • 3規模に応じた2種類のハードウエア構成
    中規模環境と大規模環境に適した標準構成と小規模環境に適したストレージミラー構成の2種類を提供します。
  • 4マルチベンダー対応
    サーバーハードウエアはCisco®、Dell®、HPE®、Lenovo®の4社から選択可能です。なお、対応メーカーやモデルについては今後も随時追加する予定です。

「UniFlex HC」の構成とモデルは、以下のとおりです。

  • 1標準構成
    標準構成では、サーバー3台の実行環境を基本構成とし、最大64台まで増設可能です。この構成では、サーバー仮想化向け大規模、中規模の2モデルとクライアント仮想化(VDI)向けの大規模、中規模の2モデルがあり、併せて4モデルを提供します。価格は、サーバー、10Gスイッチ、ライセンス(ゲストOSを除く)、導入費用の合算です。
  • サーバー仮想化:
    • 80VMの大規模モデルが、2,180万円(税別)から。
    • 80VMの大規模モデルが、2,180万円(税別)から。
  • クライアント仮想化:
    • 100VDIの中規模モデルが、1,970万円(税別)から。
    • 200VDIの大規模モデルが、2,970万円(税別)から。

  • 2ストレージミラー構成
    ストレージミラー構成は、サーバー2台の実行環境と管理用サーバーを基本とする固定構成です。サーバーの増設はできませんが、2台のサーバー間のネットワークを10Gで直接接続することで仮想SANを構成するため、10Gスイッチは不要です。この構成では、VMの小規模モデルとVDIの小規模モデルの2モデルを提供します。価格は、サーバー、ライセンス(ゲストOSを除く)、導入費用の合算です。
    • サーバー仮想化:20VMの小規模モデルが、1,000万円(税別)から。
    • クライアント仮想化:50VDIの小規模モデルが、1,140万円(税別)から。

  • 注)リファレンス・アーキテクチャー
    ユースケース、規模に合わせて必要となるソフトウエア、ハードウエアを最適に組み合わせた、参考システム構成例のことです。

【エンドースメント】

今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。

ヴイエムウェア株式会社
代表取締役社長 ジョン・ロバートソン氏

ヴイエムウェア株式会社は、ユニアデックスの「UniFlex Hyper Converged 」の発表を歓迎いたします。「VMware vSAN」ベースのHCIはデータセンター全体の仮想化(Software-Defined Data Center)を構成する仮想化基盤として最適なプラットフォームです。さらにネットワークとセキュリティーを構成するプラットフォーム「VMware NSX」を組み合わせて活用することで、お客さまはデータセンターの状況に応じて高度なセキュリティー対策、コスト削減、ビジネスの俊敏性の向上という価値を得ることができ、全体的な生産性の改善に寄与します。ヴイエムウェアはクラウドの抽象化を含めた「Any Cloud, Any Application, Any Device」のビジョンのもと、今後もユニアデックスとの協調を進め、日本のお客さまのビジネス変革を進めてまいります。

  • VMwareは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
  • VMware NSX は、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
  • VMware vSANは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
  • UniFlex および UniFlex Hyper Converged は、ユニアデックス株式会社が商標登録出願中です。
  • Ciscoは、米国Cisco Systems, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。
  • Dellは、デル インクの登録商標です。
  • HPEは、エイチピー ヒューレット パッカード グループ エルエルシーの登録商標です。
  • Lenovoは、Lenovo (Beijing) Limitedの登録商標です。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。