自動化のキーはChatにあり!?

  • セキュリティーブログ

2018年08月30日

  • セキュリティーよもやま話

皆さんは「自動化」と聞いたときにどういったものを思い浮かべるでしょうか?AI、ロボット、RPA(Robotic Process Automation)、API、機械学習、ディープラーニングなど人によってさまざまだと思います。そもそも自動化とは、人手によらず機械やコンピューターによって処理を行うことを指しますが、今回はコンピューターに向かって仕事をする現代人にとって自動化とはなにかをインターフェース視点でひもといていきたいと思います。

人間とマシン(アプリケーション)の間はGUI(Graphical User Interface)やCLI(Command Line Interface)によってやり取りが行われます。一方、マシンとマシン、アプリケーションとアプリケーションのやり取りはWeb API(Application Programming Interface)によってやり取りを行うのが一般的になってきています。

連携の図

最近の機器やアプリケーションは多くの場合Web APIに対応しており、Web APIでマシンやアプリケーションを連携することによって自動化を実現できます。しかし、レガシーなシステムが多かったり、運用上自動化が難しいという場面においてはインターフェースはGUI/CLIのままでRPAに一部の業務を代行させるといったことが実現できます。

RPAによって一部の業務を代行

RPAによって一部の業務を代行できたとしても、やはり多くの機器やアプリケーションを行ったり来たりして業務を行う必要があります。

Web APIによりマシンやアプリケーション同士を連携

Web APIによりマシンやアプリケーション同士を連携することにより、余計な業務を減らしていくことが可能となります。

多くのマシンやアプリケーションを行き来する必要がある

それでもやはり人は多くのマシンやアプリケーションを行き来する必要があります。

そこで登場するのがChatツールです。Chatツールと各マシンやアプリケーションをWeb APIで連携することにより人間同士だけではなく人間とマシンもChatツールを通してやり取りが行えるようになります。

Chatツールを通してやり取りが行える

これを既に普通に行っているのがIT運用の分野です。「ChatOps」という言葉も出てきていますが、特にアプリケーションの開発者は、自分が開発しているアプリケーションに問題が発生した時にその通知をChatツールで受け取る、Chatから各種ログを取得するコマンドを実行して問題解決を行うといったことをやっており、これにより迅速に問題解決を行うことができます。

セキュリティーインシデントの対応についても同様で、いずれかの機器からアラートが上がると自動的にチケッティングシステムでチケットを発行して、そのチケッティングシステムがChatツールに対して自動でそのインシデント専用のChatルームを作成して、そこに必要なセキュリティーアナリストをアサインしてChat上でインシデント対応を完結させるといったことを行うこともできます。

自動化や効率化を突き詰めていくと、結果的にChatツールが中心にいたという状況になっていくかもしれません。

松尾

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