2021年 なかなか先の見えないコロナ禍でのシンガポール出向記
- ブログ
2021年07月28日
- シンガポール
- Covid-19
皆さんはじめまして。ネットマークス・シンガポールの吉澤 祐士(よしざわゆうじ)です。
ネットマークス・シンガポールの近況と私のシンガポール入国時の隔離生活についてご紹介させていただきます。
私は2021年2月にユニアデックスからネットマークス・シンガポールへ出向しました。本来は2020年中にシンガポールに着任しているはずだったのですが、就労ビザはすぐに取得できたもののコロナの影響を受け、入国申請が3回も却下され想定以上の時間がかかりました。また、申請に必要な書類の情報なども日々更新され、SNS上にもさまざまな情報が溢れ、どの情報が正しいものなのかの真偽を確認するのにも苦労し、「やっと赴任できた」という状況です。
この記事を書いている現在(2021年5月)は、着任後3カ月を経過し、住むところもどうにか決まり、シンガポールの生活にも少しずつ慣れてきました。業務は、営業として現地での新規顧客開拓をメインとし、既存の日系企業向け案件対応や日本からの新規案件対応などをしています。
先ずは事務所の紹介をします。下の地図上の〇で囲まれたところ、シンガポールの中心から外れた南側に位置し、MRT環状線の最寄り駅パシール・パンジャン駅から徒歩5分くらいにあります。
街の中心からは外れていますが、日系企業のお客さまは中心部だけでなく、島のいたるところに点在しています。シンガポール国内の電車、バスなどの交通は整備されていますので不便を感じることはほとんどありません。事務所の近くにはgoogleも事務所を構えており、静かで自然豊かなエリアです。
いざ、シンガポールへ
成田空港からの出発だったのですが、ご覧の通り人はほぼ誰もおらず、
手荷物検査場にも人の列は見られませんでした。
シンガポール行きの機内もほぼ数人しか乗客はおらず、チャンギ空港到着後も空港内の係員の誘導でスムーズに入国処理も完了し、そのまま空港施設内の仮設テントで防護服を着た検査官によるPCR検査を済ませました。検査自体は非常にスムーズで待ち時間などなく、流れ作業で完了し、そのままマイクロバスに乗せられました。
バスに乗車した時点ではまだ何処の隔離施設(ホテル)に連れていかれるのか知らされませんでした。バス内には日本人の家族連れ含め、外国人など10名ほどが確認できました。他の乗客もこの後何処に連れていかれるのか不安を感じているのか、物静かな様子でした。
隔離生活開始!
到着したホテルはシンガポールの中心部、オーチャードにあるホテルが隔離施設となり、そこでの14日間の隔離生活がスタートしました。基本的にはホテルの部屋からは出ることが出来ないうえに、掃除などのルームサービスも無く、週2回の新しいタオルの支給と週1回のベットシーツの支給があるだけでした。
食事は毎日決まった時間にドアベルが鳴り、ドア前に置かれる食事を自分で部屋に運ぶシステムです。普段は部屋の窓も開けられなかったので、食事を受け取るこの時だけが部屋の外の様子を感じる事が出来る瞬間でした。
飲み物や支給される以外の食事をとりたい人は、ネットでオーダーして取り寄せる事が可能だったのが救いでした。支給された食事は味が全て同じで、飽きもあり後半は食べることが出来なくなり、オーダーのサービスを利用することが多くなりました。
後日、他の日系企業の方々から聞いた話ですが、ホテルにより当たりはずれがあり、洋食メインのホテル、たまに日本食が出るホテルなどもあったようです。私は見事に外れ、基本毎日、中華系の食事、たまに洋食という日々脂っこい食事に悩まされました。
なお、デリバリーのサービスは非常に充実しており、食事はGrab foodやFood Pandaを利用でき、Amazonやローカルのスーパーが運営するサイトから水やその他日用品などを購入することが可能でした。隔離期間中、どこで何を頼むか考えている時間が唯一の楽しみでした。
体調報告にビルの入館管理も。スマホアプリ活用を政府が推進
隔離中はシンガポール政府からスマホ向けアプリのダウンロードを指示され、アプリに毎日3回の検温結果を入力、さらに毎日2回(朝、昼)電話による宿泊先への確認(体温、隔離先名の確認、氏名など)が義務付けられていました。
アプリを立ち上げ、体温、症状の有無などを入力し、送信します。
入国時の入国カードも用紙への記入から、Webサイト経由で情報を入力するものへと変わり、国内でもコロナの影響で建物に入館する際は、必ずビル入口でシンガポール政府が交付したアプリ経由でQRコードを読み取り、チェックインしなければなりません。万が一クラスターが発生した際には、付近にいた人に通知が行き、PCR検査を受けるようアプリ経由で知らせが来ます。
政府も積極的に国民への情報通知、必要な手続きなどのIT化を進めており、シンガポール国内ではスマホが必須ツールとなっていることが感じられます。外出時に財布は忘れても、スマホは忘れられない状態です。
シンガポールはもともとスマホの普及率が高く(2018年時点:148%)、政府も積極的にITを取り入れ、活用しようとする姿勢が見られます。
いよいよ隔離生活が終わり、そしてPCR検査
話を隔離生活に戻しまして、隔離生活最終日の1日前に部屋を出ることが許され、ホテル内でPCR検査を受けました。陰性が認められれば翌日に隔離先のホテルをチェックアウトすることが許されます。
隔離先となったこのホテルは、一般客の宿泊はさせておらずホテル丸ごとを隔離施設として使用させています。
無事PCR検査が終わり、翌日電話にて結果が陰性であったこと、チェックアウトの準備をすることが伝えられ、隔離先のホテルを出る事が許されました!
チェックアウト後は、次の宿泊先のサービスアパートメントへと移動し翌営業日から事務所で業務を開始することができました。
証明書と、ホテルからのあたたかいメッセージ
隔離期間中も、毎日部屋のドア前にホテルからのメッセージカードが置かれており、ホテル支配人、設備部、客室掃除部門、営業部門などから日替わりで、「あと数日なのでスタッフと一緒に頑張りましょう!」「あなたならやり遂げられます!」などのメッセージが届きました。
ネットマークス・シンガポールのソリューション紹介ブログ「海外拠点におけるセキュリティー対策に不安を感じていませんか?」もあわせてご覧ください。
吉澤 祐士
Netmarks Singapore シニアセールスマネージャー現在、シンガポールの日系企業向けに営業活動をしています。COVID-19の状況下でお客さまも基本は在宅勤務のため、営業活動が難しいですが、新規顧客開拓に励んでいます。
お問い合わせ
お客さまの立場で考えた、
最適なソリューションをご提供いたします。
お気軽にお問い合わせください。