コロナ禍でのネットマークス上海 出向記(第1回目)

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2021年10月15日

  • 中国
  • Covid-19

皆さんはじめまして。ネットマークス上海 新規タブで開く の宮崎 英樹です。

ネットマークス上海は、2003年から在中日系企業を中心に、ITインフラサービスを提供しています。お客さまの多くは日本でユニアデックスと取引があり、中国国内でも日本と同等のサービスが提供できるように心掛けています。ネットマークス上海の事務所は、地下鉄2号線の南京西路駅から徒歩約5分という比較的中心街にあります。近辺にお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

コロナ禍での上海出向記①

前任者の斉藤と同様、このブログのひとつのテーマとして、東アジアから東南アジアに展開するユニアデックスの海外関係会社であるネットマークス各社から、現地のトピックスをお伝えしていきます。斉藤がネットマークス上海に在籍していた時にご紹介したブログ「上海では車両ナンバーを取得するのに150万円もかかる!? 新規タブで開く 」もあわせてご覧ください。

私は8月半ばにユニアデックスからネットマークス上海へ出向しました。
今回は、私の中国渡航記を全3回にわたり、紹介させていただきます。
駄文ですが、私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです。

渡航の準備

まず渡航の準備となります。
中国到着直後からスマートフォンを使用するため、中国国内で使用できるSIMカードを用意します。SIMフリーのスマートフォンを、別途、用意することをお勧めします。また、WeChat(微信)は中国到着後、至るところで使用する必須アプリケーションです。事前に、スマートフォンにインストールすることを推奨します。

コロナの状況下での渡航は、とても手間がかかります。搭乗2日前以内(検体採取日から起算)に、中国大使館指定検査機関でPCR検査と血清特異性IgM抗体検査を受けます。その後、中国大使館指定フォーマットのダブル陰性結果が一枚となった紙製証明書を取得する必要があり、この証明書を渡航時にも持参します。

(参考:中国大使館指定検査機関情報 新規タブで開く

なお、申請には締め切り期限があるので、十分注意してください。私の場合には、搭乗前日の正午ごろに申請し、20時過ぎに中国政府の認証が取れ、渡航可能となりました。以下の図のQRコードが黄色から緑に変われば、認証が取れた証拠となります。

コロナ禍での上海出向記②

詳しくは、利用する航空会社からの案内や、中国大使館のホームページをご確認ください。

成田空港~上海浦東空港間の移動と機内の様子

チェックイン後には中国税関健康申告が必要になります。こちらはWeChatのサブプログラムになります。
チェックインカウンターの横に、詳細手順が記載された看板が設置されていました。有効期限は当日のみとなっているので、渡航日が決まっていても事前の登録はできません。

機内の様子ですが、チェックイン時にも人の多さは感じていましたが、搭乗率はソーシャルディスタンスを保った状態でも70%程度はあったように感じました。事前にネットで調べた情報では、感染予防のため、機内食はクラッカーなど簡易的な物のみと書かれていましたが、実際には天丼が出てきました。日本食とはしばらくお別れです。しっかりと味わいました。

コロナ禍での上海出向記③

上海浦東空港に着陸すると、防護服をまとった中国政府の検疫官が、機内をチェックし始めました。乗客はCAの指示があるまで自席で待機し、まず、機内の前方から10列、人数で60人程度が一度に降機していました。私の座席は機内の後方だったため、降機まで30分以上要しました。

コロナ禍での上海出向記④
  • 右側に白い防護服を着て立って写っている方は検疫官、ではなく、乗客です。

上海浦東国際空港での流れ

長い待機時間が終わり、やっと降機すると、早速、PCR検査が待っていました。検疫官の指示に従い、席に座り、中国税関健康申告のQRコード画面を提示し、パスポートを渡します。

コロナ禍での上海出向記⑥

長い綿棒で喉の奥、左右の鼻の中を入念にこすられたため、涙が自然にこぼれてきます。
検査結果はいつ出るのかと考えていましたが、結局もらうことありませんでした。

続いては入国審査となります。空港を出るまで一方通行なので、ずんずん進んで行きます。パスポートと機内で記載した入国カードを審査官に渡します。ここで過去14日間の滞在先を聞かれました。また、今後、すぐに上海市外に移動するのかも聞かれました。審査官によっては、日本語はもちろん、英語も使わないため、10分以上かけてどうにか入国を済ませた乗客もいました。携帯電話番号は中国でもつながる日本の携帯番号を記載しました。

入国審査を終えると、税関です。
自分の荷物をターンテーブルから受け取ります。

コロナ禍での上海出向記⑤

税関はまったく無関心、通る人はすべて係員から何も言われず、そのまま素通りします。

次は隔離先ホテルへの移動となりますが、その前にまたもやシステム(旅客信息)への登録が必要になります。登録後にブラウザーを閉じたため、再表示されず、大変な目に遭いました。スクリーンショットを取得すべきでした。

隔離先エリアごとに待機場所が指定されており、荷物を持った状態で移動します。待機場所に着くと、係員から2カ所あるホテル(宿泊費が違う)のどちらにするか聞かれます。手持ちのスマートフォンで検索し、見た目も悪くない方を選択しました。

自動販売機も含め空港内での買い物が一切できませんが、無料のペットボトルの水と菓子パンが待機場所のテーブルに置かれていました。なお、喫煙もできません。

隔離先ホテルの移動は、一定の人数(20人程度)が集まると始まります。私の場合(静安区)では2時間程度の待ち時間があり、17時近くになって移動が始まりました。係員を先頭に、ぞろぞろとバスターミナルへ移動します。

バスに揺られること1時間、隔離先ホテルに到着するころには、あたりは暗くなっていました。ホテルのロビーに集められ、監視官より滞在中の注意点の説明を受けます。部屋は禁煙、アルコール不可とのこと、滞在費用と食事代は前払いでした。

周りを見回しても、今回の滞在者の中で日本人は私のみで、少し寂しく思います。監視官との連絡手段として、滞在者は指定されたWeChatグループに参加させられます。ほぼ中国語でした。しかし、ご安心ください。WeChatは翻訳機能も備えています。完璧ではありませんが、ある程度は理解できます。

無事に部屋に到着しました。部屋に置かれたお弁当を食べ、早めの就寝です。

とにもかくにも、2週間の隔離生活が始まりました。

続く

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宮崎 英樹(Hideki Miyazaki)

ネットマークス上海 技術部

日本ではオープン系コールセンター、技術員管理などを担当。ネットマークス上海での業務内容は、主に技術マネージャーとしての作業品質管理、新規顧客開拓、商材発掘などをしています。趣味は食べることと散歩。休日には自宅アパートの近辺、時には遠出をして上海の名所を散策しています。

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