商用ビザが8万円!! 円安で行くインドネシア出張記(第2回)

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2023年01月13日

  • インドネシア

ユニアデックスの三浦です。2022年10月にインドネシアに出張したときの渡航の手続きや現地の様子を第1回に続き、紹介します。最新の情報は在インドネシア日本国大使館を参照してください。
 
『グローバル案件 コミュニケーション術:第1回第2回第3回

PeduliLindungiは承認待ち、入国できるのか?

7時間5分のフライトで定刻通りジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港第3ターミナルに到着しました。滑走路からゲートまで20分ほどタキシングに時間がかかりました。さらにゲートから入国審査場まで20分ほど歩きました。出発前や機内であれだけ食べたのだから少しはカロリーを消費しないとね(笑)。
 
アプリPeduliLindungiのステータスは未だに承認待ちの状態です。入国できるのでしょうか?ドキドキしてきました。まず、検疫所で20分ほど並んで、PeduliLindungiではなく、ワクチン接種証明書を提示し、問題なく通過しました。 次に進むと、アライバルビザの窓口には結構人が並んでいましたが、すでにビザを取得しているので素通りして、入国審査の窓口に向かいました。10分ほど並んで待っていると、自分の番です。 なんと、パスポートとワクチン接種証明書の提示だけで、入国できました!PeduliLindungiの提示は不要で、拍子抜けしました。
 
最後に税関です。第1回で紹介したように、事前にe-CDで申請しているので、二次元バーコードを表示し、係官がスキャンして、通過します。予想以上にあっさりと入国できました。

ホテルは?

チェックイン時にワクチン接種証明書の提示と検温を求められます。ここでもPeduliLindungiの提示は不要でした。

PeduliLindungi渡航不可!! 国内線に搭乗できるのか?

インドネシアの商業施設や公共施設の入口には二次元バーコードが掲示されています。その二次元バーコードをアプリPeduliLindungiでスキャンします。しかし、スキャンが任意の施設もあれば、義務の施設もあります。これから、パスルアン工業団地ルンバン(PIER: Pasuruan Industrial Estate Rembang)にあるお客さまの工場を訪問するため、インドネシア第2の都市 Surabayaスラバヤ行きの国内線に搭乗します。
 
インドネシアの地域間の国内移動にはいくつか制限があります(2022年10月現在)。
・ワクチン3回接種済み(短期出張で入国する外国人はワクチン2回接種済み)
・PeduliLindungiを使用すること
などです。
 
国内線ターミナルの入口に監視員がいたので、掲示されている二次元バーコードをPeduliLindungiでスキャンしました。ワクチン接種が承認されていないので、"Not Eligible to Travel"渡航不可と表示されます。
えっ!! 国内線に搭乗できない?!

PeduliLindungiに"Not Eligible to Travel"!!

ご心配なく。ワクチン接種証明書を提示すれば、国内線ターミナルに入場でき、国内線に問題なく搭乗できました。1時間半ほどでスラバヤのジュアンダ空港に無事到着。ジャカルタよりかなり暑いです。
ネットマークス・インドネシアのスラバヤチームのメンバーとパスルアン工業団地ルンバン(PIER)へ向かいます。

ネットマークス・インドネシアのスラバヤチーム(左から3番目:三浦)

PeduliLindungi 承認待ちでもチェックイン成功

PeduliLindungiのワクチン接種のステータスは未だ承認待ちです。お客さまを訪問するため、ジャカルタの高層オフィスビル Revenue Tower(レベニュータワー)に来ました。入館できなかったらどうしよう。ここでも不安がよぎります。入口の二次元バーコードをスキャンすると、なんとCheck-in Successful!! 無事入館できました。パスポートの提示も必要なので、パスポートは常に携帯しておきましょう。

PeduliLindungi 承認待ちでもチェックイン成功

PeduliLindungi 承認までになんと2週間!!

PeduliLindungiのワクチン接種のステータスがやっと"Approved"となり、承認されました。申請してから2週間かかります。ちなみに同僚は申請してから2日で承認されたそうです???
PeduliLindungiが使えなくても、ワクチン接種証明書があれば問題がなかったので、ワクチン接種証明書の携帯を忘れないようにしましょう。

やっとPeduliLindungi ワクチン接種のステータスが承認済み(Approved)に

オフィスは今

コロナ(COVID-19)感染拡大が急増した(パンデミック)期間は、ネットマークス・インドネシアではオフィスへの出勤率を50%に抑えました。その期間中は、オンライン会議を利用しましたが、お互いのコミュニケーションがうまくとれなかったり、通信回線の問題で音声が聞き取りづらかったりして、ストレスを感じたそうです。今では全社員が出社しており、対面の会議でいろいろな意見が飛び交っています。

営業会議中(ネットマークス・インドネシア ジャカルタ本社)

ラーメン1杯が610円から!!

地元で人気のラーメン屋「清六屋」本店に行きましたが、インフレの影響でしょうか?円安もあって、メニューの値段が安いとは感じられません。トッピングも入れると日本円で1,000円ほどになりますが、店内は地元の家族連れで賑わっています。インドネシア国民も裕福になってきているのでしょうか?

清六屋本店のメニュー:ラーメンの値段は、61,000インドネシアルピア(日本円で約610円)から

帰国の途へ

ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際のターミナル内の店舗は3割程度しか営業していませんでした。ちょっぴり寂しいです。早く全店舗の営業が再開できるよう祈っています。

手厚いおもてなしの成田空港

2022年11月1日より、MySOSは停止され、Visit Japan Web(デジタル庁が提供している、入国審査や税関申告、検疫などをWeb上で行える入国手続きオンラインサービス)になります。
成田国際空港に早朝到着しました。現地出発前に事前にアプリMySOSに情報を登録しなかったため、ファストトラックを利用できませんでした。しかし、入国に時間がかかりますが、手厚いサポートで迎えてくれます。
MySOSに事前に情報を登録していない乗客は、別の場所に誘導されます。20名ほどのスタッフが待機しており、乗客一人一人にMySOSの登録方法を教えてくれます。スタッフが乗客のMySOSの登録が完了したことを確認すると、検疫所に進みます。そこにもスタッフが20名ほど待機しており、乗客が提示する二次元バーコードをスキャンします。
 
さすが、おもてなしの国、日本。帰国してほっとします。2022年11月より、MySOSからVisit Japan Webにシステムが移行しましたが、このように手厚くサポートしてくれるスタッフがいるので、システムが変わっても安心して日本に入国できますね。外国語を話せるスタッフもいるので、訪日外国人も安心して入国できます。
 
以上でインドネシア出張記の紹介は終わりです。
 
ようやく海外出張ができるようになり、現地のお客さまやネットマークス・インドネシアのメンバーと対面でとことん意見交換ができ、お互いに理解しあえてほっとしました。ネットマークス・インドネシアのメンバーから別れ際に、「今度はいつ来るの?」と聞かれ、あらためて対面でのコミュニケーションの重要性を痛感しました。
今後もオンラインと対面でのコミュニケーションの利点をバランスよく活用して、お客さまのサービス向上に貢献できればと思います。

三浦 昌弘(Masahiro Miura)

2002年株式会社ネットマークス(現ユニアデックス株式会社)入社。サービスプロバイダ事業部にて、通信キャリア向け伝送装置の販売、プロジェクト管理を行う。2008年国際事業部にて、東南アジアにおけるICTインフラ構築プロジェクト管理を行い、グローバル拠点IT運用アウトソースプロジェクト管理、中国・東南アジア向けPC端末展開案件管理などを行い、現在に至る。

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