生体認証導入事例ソニー銀行株式会社様
2014年09月10日
- お客さま導入事例
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指静脈認証による生体認証システムで、社内セキュリティーを強化


「フェアである」ことを企業理念として、ITを積極的に活用して顧客によりよい金融サービスと商品を提供しているソニー銀行は、指静脈認証デバイスと多要素認証ソフトウエアを組み合わせた生体認証システムを構築、導入。なりすましや偽造を防ぐ、より強固なセキュリティー対策の実現とスムーズな運用管理を両立し、今後の本格展開に向けた取り組みを進めている。
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ソニー銀行株式会社福嶋 達也氏
システム企画部長 -
ソニー銀行株式会社高橋 明氏
システム企画部 マネージャー
システム概要
ソニー銀行では、社内ネットワークや業務端末、ICTシステムの利用におけるセキュリティー向上を図るため、株式会社モフィリアの「指静脈認証デバイス」と、ユニアデックスの多要素認証ソフトウエア「SecureSuite® V」を組み合わせた生体認証システムを構築し、2014年5月から運用を始めている。高速かつ高精度な認証処理を行うコンパクトなデバイスと、使いやすいユーザーインターフェースを備えた管理ソフトウエアの連携によって、より確実でスピーディーな社員本人の認証と、日々の業務の負担とならない容易な運用管理を実現。常に高いセキュリティー対策が求められる金融業界において積極的な取り組みを行うと共に、今回の導入で得られた効果や実証データを踏まえて今後の利用範囲拡大を検討している。
システムの特徴
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コンパクトでスペースを取らない、手のひらサイズの指静脈認証デバイスを採用
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独自の認証アルゴリズムで、強固な暗号化と、高速、高精度な認証処理を実現
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高速転送や大量保存に最適なテンプレート(指静脈情報)サイズを実現
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使い勝手の良いソフトウエアで、日々の運用管理はスムーズ
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Active Directoryと連携して、アカウント情報を同期

導入前の課題
より高いセキュリティー強度を実現するため
生体認証システムの導入を検討
ソニー銀行では、一般的なセキュリティー対策であるユーザーIDやパスワード、専用カードなどによる認証だけでなく、より強固な認証処理を行うことで社内ネットワークや業務端末の利用におけるセキュリティーレベルの向上を図りたいと考えていた。認証方式としては、セキュリティー強度が高く、またエンドユーザーへの負担を抑えられるものとして生体認証が適していると判断し、新規に導入することを決断。さまざまな生体認証の中でも、指紋などのように体表ではなく指の中に隠れている指静脈は、なりすましや偽造が困難であり、すでに十分な実用性があることから指静脈認証方式を選択した。
最初の実装フェーズとして小規模でスタート
既存のシステム環境を変更せずに導入
ゆくゆくは社内で本格的に展開していくことを踏まえ、その布石として実店舗で顧客対応を行う際に用いている業務端末へ導入し、小規模なスタートで実際の効果などを確かめることにした。社内のネットワークやシステム構成は大きく変えずに、生体認証システムをアドオンする形で進めることになり、事前の検証、システム構築、認証デバイスの導入など一連の業務をほぼすべて社内で完結させる段取りとした。事前の検証はデバイス、ソフトウエアそれぞれ評価版を手配し、一部の端末やPCを使って行っている。

導入後の効果
最適な認証デバイスとソフトウエアを選択して
新しい「生体認証システム」を構築
検証、構築、導入はいずれもスムーズに進行
使い方は簡単でトラブルもなし
お客さまの評価
パフォーマンス、コスト、リスクのバランスを常に意識
スピーディーな対応とサポートで、スケジュールどおりに導入を完了
2014年08月取材
Profile
東京都千代田区神田錦町三丁目26番地
2001年4月に設立され、同年6月からサービスサイト「MONEYKit」を通じた金融サービスを提供。ITを積極的に活用し、新しいテクノロジーを金融の分野に活かすことで、個人を対象に質と利便性の高い金融サービスをきめ細かに提供することを目指している。円/外貨預金、住宅ローン、投資信託、FX、株式/債券をはじめとする幅広い商品ラインアップとサービスを展開。第三者評価では顧客満足度1位に選ばれるなど、優れた評価も獲得している。基本はインターネット(サービスサイト「MONEYKit」)を介した取引となり、原則24時間365日の対応を実現。また、住宅ローン相談窓口として、JR東京駅前に実店舗「住宅ローンプラザ」を設置している。
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