【前編】Box × クラウドセキュリティー対談「なぜ、Boxは企業に支持されているのか? 働き方改革とセキュリティー強化を実現」

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  • 2020.02.19

働き方改革ではいつでも、どこでもビジネスに必要な情報をセキュアに利用できるクラウド環境が欠かせません。数あるクラウドサービスの中でも、ファイルを共有するクラウドストレージは多くの企業で利用されているものでしょう。

現在、多種多様なSaaS(Software as a Service)やオンプレミスシステムと連携するクラウドベースのコンテンツ・マネジメントプラットフォーム としてBoxの導入が広がっています。企業の導入数は国内外で9万5000社以上。これほどまでに支持される理由は何なのでしょうか。

ユニアデックスでは、BoxをはじめSaaSアプリケーションの認証基盤やセキュリティーゲートウェイで構成されるクラウドセキュリティープラットフォームなどを提供しています。Box Japanの辻村孝嗣氏とユニアデックスの田中克弥が、Box導入がもたらす業務効率化の効果とクラウドセキュリティーについて語り合います。

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オンプレミスのストレージの更改を機にBoxの導入を検討

ーー国内外でBoxを利用する企業が増えています。その背景をどのように見ていますか。

辻村 Boxは2005年に米国で人と組織の働き方を変革することをミッションに創業、クラウド上で情報の一元管理からファイル共有、コラボレーションなどコンテンツを中心に業務効率化を実現するコンテンツ・マネジメントプラットフォームを提供することでユーザー数を増やしていきました。

近年、日本国内の企業の導入事例が増えているのは、働き方改革の影響も大きいと見ています。オフィスなどの場所に制約されず、いつでも、どこでも仕事ができるデジタルワークプレースのような新しい働き方基盤を構築するにはSaaSの活用が有効なのです。

Boxは様々なITベンダーが提供するSaaSをはじめとしたソリューションと連携します。そのため、Boxに一元管理したコンテンツをハブとして、業務アプリケーションやコミュニケーションツールと連携させることで、ファイルをダウンロードすることなく、コンテンツをシームレスに業務フローと統合させたり、ビジネスチャットの中でファイル共有をすることが可能となります。Boxの導入を機に企業システムのクラウド化や業務のデジタル化を進め、働き方改革を推進できます。

田中 お客さまの案件を見るとオンプレミスのファイルサーバー、ストレージのリプレース相談から始まるケースが少なくありません。

ストレージの更新のタイミングでクラウドサービスのBoxを検討する。そして、実際に導入して使ってみるとファイルサーバーの用途にとどまらず、働き方改革につながる便利で効率的な使い方やコンテンツ活用時のみならずコンテンツそのもののセキュリティーを担保するといったBoxならではの価値を見いだすお客さまが増え、利用が広がっていると感じます。

ANNEX-box1Tsujimura-0705.jpg辻村 田中さんがおっしゃるように、最初はクラウドストレージとして導入を検討するお客さまが多いようです。しかし、それだけではなくBoxが選ばれるようになったのは、コンテンツ活用をする上でのセキュリティー対策としても優れていると企業から評価されるようになったためです。

加えて、先に述べたようにBoxはITベンダーが提供するビジネスチャットや顧客管理などの業務アプリとシームレスに連携します。そうしたサードパーティが提供するソリューションで活用される様々なシステム上にあるコンテンツのセキュリティー対策をどうするかといったときにも、Boxと連携させることで一元的に管理できます。

高度なセキュリティーが担保されているBoxにコンテンツを格納さえしておけば、他のソリューションもBoxとシームレスに連携しているため、ソリューション全体にわたり、コンテンツはセキュアに保たれます。それが、企業に選ばれる理由だと考えています。

 【Boxの特徴】
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ーー企業はどのようにBoxの導入を進めていますか。

田中 これまでのシステム導入は、IT部門が主導する場合が多かったのですが、業務の現場からの発案でBoxの導入を進めるケースもあります。

例えば営業担当者は、外出中に添付ファイル付きのメールが送られてきた場合、近くのカフェなどに立ち寄ってノートPCを立ち上げて添付ファイルを確認するといった作業が必要です。Boxであれば共有リンクをクリックするだけで、その場で簡単にファイルの内容を確認できるので、大幅な時間短縮になります。こうした効果を営業部門などのユーザーが実感し、全社に展開するといったケースも少なくありません。

境界型では対応できないクラウドセキュリティー

ーーBoxではベストオブブリードを提唱されていますが、どのような考え方ですか。

辻村 Boxは様々なパートナーの最適なソリューションを組み合わせて提供するベストオブブリード型アプローチでクラウド・コンテンツ・マネジメントプラットフォームを提案しています。クラウドでは、従来の境界型セキュリティーとは異なる対策が必要です。Boxはコンテンツのセキュリティー対策を強化していますが、クラウドサービスを安全に活用するためには、認証基盤やクラウドセキュリティーなどの対策も重要です。

Boxではクラウドセキュリティーをはじめとしたクラウドサービスと連携するクラウド・コンテンツ・マネジメントとベストオブブリード型アプローチを通じて、企業の生産性向上、コラボレーションの促進、機密情報の保護といった課題に対応しています。

田中 クラウドではセキュリティーの考え方も変わってきます。従来はファイアウォールなどでインターネットと社内ネットワークの境界を守るセキュリティー対策が行われてきました。ところが、BoxのようなSaaSアプリケーションを社外で利用するようになると、境界でセキュリティーを守る従来の対策では対応できません。

そこで、複数のSaaSアプリケーションの認証を1つにまとめてユーザー管理とアクセス管理を行うクラウド型認証基盤(IDaaS)や、クラウドの可視化やユーザーの振る舞いを制御するCASB(Cloud Access Security Broker)、クラウド型ゲートウェイセキュリティーなどを組み合わせた、統合的かつ安全にSaaSを利用できるクラウドセキュリティープラットフォームが必要なのです。

例えば、利用するクラウドサービスごとにID・パスワードを割り当てると、ユーザーの利便性が低下し使い回しの恐れもあります。IDaaSによって複数SaaSのシングルサインオンやきめ細かなアクセス管理も可能です。

統合的なクラウドセキュリティープラットフォームを提供

ーー Boxの導入に合わせてIDaaSを検討する企業も増えていますか。

ANNEX-box1Tanaka-0777.jpg田中 そうですね。BoxとIDaaSをあわせて導入する企業や、Boxを導入してから利用するSaaSアプリケーションが増えてきたのでIDaaSで認証を一元管理する企業もあります。また、IT部門の許可なく営業部門などが独自にクラウドサービスを利用するシャドーIT対策として、クラウド利用を可視化できるCASBを導入する企業も増えています。

ユニアデックスでは、IDaaSの「Okta」をはじめ、CASBの「McAfee MVISION Cloud」、クラウド型ゲートウェイセキュリティーの「Zscaler」などクラウドセキュリティープラットフォームを用意しています。当社はBoxの導入支援だけでなく、統合的なクラウドセキュリティーを組み合わせた提案ができます。

ーーBoxを導入する際、企業が注意するポイントはありますか。

辻村 働き方改革を進めるためにBoxを導入するのであれば、従来の仕事のやり方を変えなくてはいけない場面も出てきます。例えば、ペーパーレス化を推進する上では意識改革も必要となります。ペーパーレスは紙の削減だけを目的にするのではなく、タイムリーな情報共有による会議の効率化を促進する、といった目標も立て、同時に進めることが重要だと思います。

また、SaaSのビジネスチャットを活用する場合でも、メール同様ファイル添付をせず、Boxに置き一元管理することで、セキュリティーリスクを軽減させつつ、社内外のコラボレーションを加速させる使い方もできます。クラウド型のチャットやビデオ会議ツールなども同様の方法でBoxと組み合わせることで、導入のメリットを最大化させることが可能です。

ツールの導入を目的にするのではなく、企業やエンドユーザーが何を求めているのか、実現したい働き方をしっかりとイメージして、その解決手段として最適なツールを選定、導入を進めていくことが成功の秘訣だと感じています。
その検討の結果、Boxを導入することになった場合、Boxのユーザーアクセス権やフォルダーの設計、既存のファイルサーバーからのデータ移行などの導入支援が必要になります。そこでユニアデックスなどのパートナーと連携し、企業の導入を支援するケースが一般的です。

田中 Boxの導入ではデータ移行などの準備が必要となることが多々あります。加えて、従来のオンプレミスのファイルサーバーやストレージとは使い方が異なり、IDaaSなどのクラウドセキュリティーを含め、企業は新たな仕組みづくりが重要となることも多くあります。導入の仕方も営業など一部の部門からスタートして全社に展開するなど、企業の要望、課題を伺いながら進めます。

Boxは導入してからがスタートです。ユーザーはBox活用の理解を深め、利便性を実感する必要があります。働き方改革を実践したいと考えている企業であれば、コンテンツという企業の核に関係するBoxの導入から検討してみてはいかがでしょうか。

ー― ありがとうございました。
【後編】ではクラウドシフトに向けたBoxとユニアデックスの取り組みについて伺います。

<プロフィール>

ANNEX-boxProfileTsujimura-0708.jpg

株式会社Box Japan
シニア コミュニティ
マーケティングマネージャー
辻村 孝嗣氏

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ユニアデックス株式会社
エクセレントサービス創生本部
プロダクト&サービス企画部
プラットフォームサービス企画室
マーケティンググループマネージャー
田中 克弥

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