ユニアデックス 予期せぬ問題を可視化し、迅速な対応でシステム運用を高度化する「マネージドオブザーバビリティサービス」提供開始

~ 多様化・複雑化するIT環境の課題に対応 ~

  • ニュースリリース

2025年07月02日

商品・サービス

ユニアデックスは、多様化・複雑化するITシステム運用において予期せぬ問題の可視化や障害復旧の迅速化が図れる「マネージドオブザーバビリティサービス」を本日から提供開始します。
本サービスは、オンプレミスやクラウドで構築されたITシステム上のインフラ(基盤)、アプリケーションに加えて、利用者体験なども観測し、「なぜ、どこで」起きた障害なのかを早期に発見し、一次対応から潜在的な問題の可視化までを支援するマネージドサービスです。
お客さまは本サービスを利用することで、複雑なITシステム運用に関して包括的な支援を受けられます。これにより、ITシステムの最適化が進み、問題の早期発見と迅速な復旧が可能になり、顧客満足度の向上が期待できます。なお、本サービスは、BIPROGYグループのマネージドサービスブランド「GASSAI™」の新たなサービスラインアップのひとつです。

■「マネージドオブザーバビリティサービス」概要図

背景

近年、企業ITシステムのインフラは、オンプレミスやクラウド、これらを組み合わせたハイブリッド/マルチクラウド環境と多様な形態で構成されています。さらに、コンテナやサーバーレス技術を活用したクラウドネイティブ環境が普及しています。

このように複雑なITシステム運用では、従来の監視(モニタリング)である「何が起きているのかを見続ける」だけでなく、「予期せぬことが起きたときに、なぜそれが起きたのかを把握する能力」である「オブザーバビリティー(Observability)」の考え方が重要です。

特にWebアプリケーションは、フロントエンド(利用者が直接操作)からバックエンド(データの保存、取得、処理)、サードパーティーのAPIとの連携に至るまで多岐にわたるコンポーネントが複雑に絡み合って動作しています。そのため、パフォーマンスの低下(動作が遅い、つながらない)やエラーという、利用者体験が損なわれる問題を検知し、迅速に把握することが求められます。

また、企業内で利活用が進むSaaSの稼働状況について、外部要因による問題を即座に検知し、利用者への情報提供や代替策の検討など迅速な対応を行うことが重要です。これにより、従業員の満足度や生産性の向上が期待できます。

本サービスの特徴

1.広範な観測対象と問題の可視化
オンプレミス、クラウド上のインフラ、アプリケーション、SaaSおよび利用者体験といった広範な要素を網羅的に観測します。特に、ハイブリッド/マルチクラウド環境では、複数の環境を横断した監視・観測が可能です。また、SaaSやWebサイトについても、世界中のエンドポイントからの外形監視を実施できます。これらの監視・観測により、利用者目線でサービスやシステム性能が適切に提供されているのかを確認でき、問い合わせへの回答品質を向上させ、問い合わせ数の軽減にも貢献します。お客さまは、利用者の満足度向上と問題把握に要する時間短縮により、生産性向上を実現できます。

2.全レイヤーのデータ収集と分析が可能
インフラ、ミドルウエア、アプリケーションの全レイヤーを対象とし、それぞれのイベント、ログ、トレース、メトリクスデータ(注)を横断的に収集できます。一般的に、オブザーバビリティーの導入・設定、データの収集・分析には高度な専門知識が必要です。ユニアデックスがベストプラクティスに基づいた設定や運用代行を行うため、お客さまは専門知識がなくても安心して利用できます。

3.障害復旧の迅速化と運用負荷を大幅に軽減
24時間365日の監視体制と一次対応サービスで、お客さまのシステム運用を強力にサポートします。深夜や休日でもシステムの異常を検知し、監視アラートが発生した際には、ユニアデックスのサービスデスクが一次対応を行います。これにより、情報システム担当者の運用負担が大幅に軽減されるだけでなく、月次レポート提供やサービスデスクポータルの提供など、多角的にITシステム運用をサポートします。

4.利用型サービスでオブザーバビリティーを支援
オブザーバビリティーの実現に必要なプラットフォーム、インシデント管理システム、専用ダッシュボード、観測項目、標準しきい値などの各種パラメーター、24時間365日の監視体制や運用代行などが全てセットになった利用型サービスです。通常、オブザーバビリティー基盤を自社で構築する場合、ライセンスコストや人件費などの初期投資が高くなります。本サービスでは、初期投資を最小限に抑え、運用コストを月額費用として計上できるため、お客さまのキャッシュフロー管理をさらに簡素化します。

5.サービス提供内容
お客さま専用のサービスデスクポータルを提供し、問い合わせや障害の一次窓口として機能します。また、監視対象に応じたグラフウィジェットを埋め込んだダッシュボードも提供し、各システムの稼働状況を一目で把握できます。さらに、毎月のインシデントレポートを提供し、対応状況やお問い合わせ、アラートチケット数の推移を可視化します。

6.サービス提供価格
サービス提供価格は、必須メニューである「サービスデスク」と「モニタリング対象」「モニタリングレベル」「運用代行レベル」に応じた選択メニューにより異なります。

■契約体系

例えば、モニタリングレベルがベーシック、運用代行レベルがシルバーの場合の提供価格は、以下の通りです。なお、アプリケーションモニタリングの契約には、インフラストラクチャーモニタリングの契約が必須です。 


サービス名 初期費用 月額費用
<ベーシック、シルバー>
提供内容 
サービスデスク 7万円  お問い合わせ、障害一次窓口、お客さま向け専用サービスデスクポータル
Web アクセスモニタリング  2.5 万円
(5URL 単位)
 SaaSを含めたインターネット上のWebページの死活監視、性能監視
インフラストラクチャーモニタリング  3.5 万円
(5 台 VM 単位)
 リソース(CPU、メモリー、ディスクなど)
アプリケーションモニタリング 10万円  10 万円
(5APM 単位)
 アプリケーションのパフォーマンス、エラー監視
※価格は、すべて税別です。

今後の展開

今後は、本サービスの対象領域をネットワークレイヤーや各パブリッククラウドのPaaSやコンテナ環境も含めたシステム全体に拡大し、監視・観測を行っていきます。また、AIを活用した自動化対応も視野に入れて、順次サービス内容を拡充する予定です。ユニアデックスは、本サービスを通じてお客さまのITシステムの安定稼働とビジネス成長に貢献していきます。

以上

注:メトリクスデータ
メモリー使用率、CPU使用率、ネットワーク使用率などのシステムの状態や活動状況を定量的に表した数値データのことです。

 ■セミナー情報

・セミナー名 :WordPress運用の課題と解決策 ~サイバー攻撃対策とユーザー体験の向上~
・開催日時  :2025年7月30日(水)13:30~16:20 オンライン開催(無料)
・セミナー概要:WordPressにおけるサイバー攻撃対策や運用効率化の具体的な手法を解説します。さらに、ユニアデックスの「マネージドオブザーバビリティサービス」がユーザー体験の向上にどのように貢献するのか、実際の観測事例を交えながら紹介します。
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