ユニアデックス 「FogStorage® 分散ファイルサービス」を月額利用型で販売開始

- 容量を瞬時にスケールアウトでき、ダイレクトに共有フォルダー(CIFS、NFS、SMB)を利用できる分散ファイルストレージサービス-

  • ニュースリリース

2018年05月21日

商品・サービス

ユニアデックスは、パブリッククラウドやオンプレミス基盤上などのファイルデータの保存先が選べ、広域分散保存も可能な月額利用型の分散ファイルストレージサービスを、本日から販売開始します。本サービスでは、共有フォルダー単位に2種類(「レプリケーション分散保存」と「秘密分散保存」)の保存方法を備えており、データ量が増加した場合はストレージの容量を瞬時にスケールアウト可能となります。
お客さまは本サービスを利用することで、データの分散保存(バックアップ)、高セキュリティー(機密保存)、BCP対策(広域分散時)を同時に実現可能となります。

■「FogStorage 分散ファイルサービス」ファイル分散保存形式 概要図

[背景]

世の中で提供されているストレージサービスの多くは、オブジェクトベース(注1)のストレージサービスばかりで、CIFS/NFS/SMB(注2)プロトコルでダイレクトにアクセス可能なファイルベースのストレージサービスはあまり提供されておりません。その理由のひとつに、ファイルベースで利用する際に特別なコネクター(ゲートウエー)を必要とする商品(技術)が多く、結局コネクターへ処理が集中してしまいます。これにより、ボトルネックが発生する可能性が残り、データ量(ファイル数)が増え、後々にパフォーマンスに影響がでてしまうサービスとなることが原因と考えられています。

そのためクラウドサービスの活用が進む中でも、お客さまの多くは自営で運用管理するファイルサーバーストレージを保有しながら、以下のような多くの不満を抱えています。

  • 将来のデータ量を見越した投資はやめたい(システム投資、運用、CAPEX/OPEX改善)。
  • アクセスに用いるプロトコルごとに異なる運用を吸収できるストレージサービスがほしい。(調達・運用コスト削減、管理性の向上)。
  • 膨大な量のデータを低コストで身近に保存/活用しながらデータ保全を実現したい。

ユニアデックスは本サービスに必要な技術仕様を策定し、採用を決めたIzumoBASE社のSDS(Software-Defined Storage)に新たな機能を実装いただきました。本サービスの稼働検証を日本ユニシスグループが提供するU-Cloud® IaaS環境やさまざまなIAサーバーで実施し、パブリッククラウドやオンプレミス基盤上での利用を可能としました。

[特徴]

1.本サービスの機能優位性

(1)データ保存形式の選択

データ保護レベルなどのサービスレベルが明確に定義されたサービスカタログを提供します。利用者自身が任意のタイミングでストレージボリュームやファイルシステムへ安定的にアサインできます。

  • 共有フォルダー単位に「レプリケーション分散保存(注3)」、「秘密分散保存(注4)」を選択可能
  • 本サービスが稼働するIT基盤環境を自由に選択組み合わせ可能(ノード、クラウド)
  • IT基盤を広域分散配置、集中配置など、各配置方法に適した一貫性モデルを選択可能
(2)ストレージ運用の共通化

日常のストレージ構成変更作業に対する工数が削減され、ストレージ機種やアクセスに用いるプロトコルごとに異なるオペレーションを共通化することができます。

  • サービスデスクによる24時間365日の問い合わせ対応と容量追加・削除の実施
  • 依頼作業の手配(契約容量の追加・変更、障害一次受付)とインシデント記録
  • コントロールパネルによる数値監視(レイテンシー スループット)、閾値通知(オプション)

2.運用サービスにおける優位性

  • サービスデスクによる24時間365日の問い合わせ対応
  • 容量拡張をオンデマンドで瞬時に対応可能

[今後の展開]

ユニアデックスはお客さまの抱える課題を解消し、今後のITO戦略に対する新しいソリューションのひとつとして、顧客価値提供型サービスを引き続き提供していきます。また、広域に分散配置できる本サービスの優位性を活用し、例えばいろいろな場所に広がるIoTセンサーのデータ保存先としての利用など、お客さまのさまざまなデジタルトランスフォーメーション戦略に貢献していきます。

  • 注1) オブジェクトベース
    固有の名前(一般には、Object-ID)が付与され、ストレージ・システム内において、データとそれを管理するためメタデータが関連づけられる仕組みです。オブジェクトストレージはデータを「オブジェクト」という単位で扱う記憶装置となります。
  • 注2) CIFS/NFS/SMB
    ファイルアクセスのプロトコルです。Windows環境では「CIFS(Common Internet File System)」、UNIX/Linux環境では「NFS(Network File System)」であり、SMB(Server Messages Block)」はNetBIOSインターフェース上で動作し、TCP/IP以外にもIPX/SPXプロトコル上で動作させることができます。
  • 注3) レプリケーション分散保存
    同一ネットワーク内の別サーバーに、データをリアルタイムにコピーする技術のことです。データの冗長性と可用性を実現します。
  • 注4) 秘密分散保存
    データを一定数のピースに分割し分散保存した上で、ある一定数以上のピースが集まらないとデータを復元できない状態にするセキュリティー技術です。

【エンドースメント】

今回の発表に当たり、以下のコメントをいただいています。

  • FogStorageは、ユニアデックス株式会社の登録商標です。
  • U-Cloudは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。