ユニアデックス 岐阜大学の「スマート金型開発拠点」研究事業に参画し、 金型・成形機を対象とした「スマート生産システム」の共同研究を開始

- IoT・ビッグデータ解析の活用により、不良予兆を捉え良品生産条件を自動調整 -

  • ニュースリリース

2018年06月07日

事業展開/協業・提携

ユニアデックスは、岐阜大学が推進する「スマート金型開発拠点」研究事業に参画します。金型と成形機を対象とした「スマート生産システム」の実現を目指し、岐阜大学および拠点参画各社との共同研究を本日から開始します。また、本研究の成果は、機械学習/AIによるデータ解析・活用を行うIoTサービスである「AirInsight™シリーズ(注1)」への展開を予定しています。

【背景】

岐阜大学は、2006年度から生産加工関連分野の研究設備である次世代金型研究センターの整備を行っています。基礎研究から社会実装までを展開する、国内有数の生産加工技術の研究拠点となっています。

ユニアデックスは、2017年12月から、機械学習/AI(ビッグデータ解析)を活用して機械設備の故障予兆などを捉える「AirInsight Maintenance(注2)」サービスを提供しています。本サービスの開発・提供を通じて、機械設備のデータ解析に関するさまざまな知見を保有してきました。また、今回、ユニアデックスと共同で研究に参画する日本ユニシス・エクセリューションズは、金型向けCAD/CAMシステム「CADmeister®」を主力製品としており、長年にわたる金型分野の広範な知見により高品質な製品を提供しています。

【研究内容】

「平成28年度の地域科学技術実証拠点整備事業(文部科学省)」において、「岐阜大学スマート金型開発拠点(以下 本拠点)」が採択され、岐阜大学は研究拠点の整備を進めてきました。本拠点は、2018年6月から本格的な稼働を予定しています。

本拠点では、金型や成形機からセンサーなどで取得したデータを基に、最適な金型/成形機の設計および成形条件が設定できる、自律化・省人化した「スマート生産システム」の構築と圧倒的なQCD(品質・価格・納期)の実現を目指しています。

ユニアデックスと日本ユニシス・エクセリューションズの研究者は、本拠点のIoTプラットフォーム・データ解析研究室に所属します。同研究室は、金型や成形機に取り付けたセンサーからの収集データを分析し、分析結果を成形機などにフィードバックを行う金型IoTプラットフォームの開発とデータ分析を担当し、生産プロセスにおける実データの活用を研究します。

■「スマート生産システム」研究開発の概要 (岐阜大学発表資料より抜粋)

【今後の展開】

ユニアデックスは、機械設備に関するデータ解析力と日本ユニシス・エクセリューションズの金型CAD/CAMに関する知見を基に、本研究を通じて岐阜大学が実現を目指す、金型・成形機を対象とした「スマート生産システム」の構築を支援します。さらに、本研究における成果は、「AirInsightシリーズ」に展開する予定であり、今後も製造業におけるIoT・機械学習/AIの活用を支援していきます。

  • 注1) AirInsight シリーズ
    設備保全だけでなくさまざまな業務の改善を、その分野の専門家の知見(Insight)を機械学習/AI化することで自動化し、高度な付加価値を提供するサービス群の総称です。今後、設備保全のみならず、品質改善・プロセス改善や熟練者の技能伝承など、企業競争力強化に繋がる高度なデータ分析・活用サービスの提供を目指し、ユニアデックスのIoTエコシステムラボや研究機関との共同研究を通じ、共創パートナーと共に活動を進めています。
  • 注2) AirInsight Maintenance
    IoTと機械学習/AIの活用にて、設備点検診断業務を支援するIoTクラウドサービスです。本サービスは、日本ユニシスグループが提供している「IoTビジネスプラットフォーム」上で提供され、センサーデータ収集や設備点検診断に必要な機械学習を含むIoTクラウドサービスと、センサーやIoTゲートウエーなどのハードウエアを、お客さまの要望に合わせて提供します。設備保全関連事業者は、IoT化に余計な労力とコストを割くことなく、IoTクラウドサービスをユーザー企業に提供することが可能となります。
  • AirInsightは、ユニアデックス株式会社の商標です。
  • CADmeisterは、日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社の登録商標です。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。