ユニアデックス ミサワホームとテレワーク運用の最適化とセキュリティー向上を目指し、実証実験を開始

~LTE over IP®技術を活用した「Wrap™」でリモートアクセスを実現~

  • ニュースリリース

2020年02月13日

商品・サービス

ユニアデックスは、住宅メーカーのミサワホームと共にクラウド型ネットワークサービス「Wrap(ラップ)」を使用し、最適なテレワーク運用とセキュリティー向上を目指した実証実験を実施します。
本実証実験では、ミサワホームが働き方改革推進の柱とするテレワーク運用において、「Wrap」が提供する最高強度の認証と暗号化通信、ネットワーク制御機能などを用いることで、従業員の利便性を損なうことなく、社内のさまざまなリソースを社外から安全に利用できることを検証します。

背景

現在、企業ネットワークでは、リモートアクセス環境としてインターネットVPNや閉域LTEなどを利用することが一般的です。これらのテクノロジーは、セキュリティー強度やコスト・利便性の面などで特色や優位性が異なるため、用途や目的に応じて組み合わせて利用されるなど、複雑化するシステム基盤の構築・運用が大きな負担となっています。また、昨今のクラウドサービス利用の拡大に伴い、リモートアクセス時の通信効率や接続先制御の面で新たな課題も出てきています。

経緯

ミサワホームは、2017年に働き方改革推進のプロジェクトチームを新設し、場所にとらわれないワークスタイルを実現する取り組みを行ってきた過程で、さまざまな課題が挙がっていました。

課題解決に向けて検討を重ねる中で、ミサワホームが重要視したのは、利便性を損なうことなく社内のさまざまなリソースにアクセスできることでした。複数の方法について検討を進めた結果、Wrapの特徴であるセキュリティー機能や操作性の良さなどを評価し、課題を解決できる可能性が高いと考え、今回の実証実験の実施を決めました。

「Wrap」の主な特徴は以下の通りです。

LTE over IPによる仮想プライベートLTEを用いて、社外にある端末をユニアデックスのクラウドサービスに接続し、社内システムや各種クラウドサービスなどのアクセス先への経路制御や優先制御・プロトコル制限など、端末ごとのエンドツーエンドの通信制御のすべてをクラウド上で提供します。

1.ゼロタッチ接続

「Wrap」が提供するソフトウエアSIMによる強固なネットワーク認証を用いることで、利用者に認証操作を要求することなく社内ネットワークにアクセスすることが可能です。

2.高セキュリティー通信

TCP/IPネットワーク上で仮想LTEによる通信を行うことで、フリーWi-Fiや自宅のインターネット回線などでも、世界中からLTEと同等の最高強度のセキュア通信が可能です。

3.ユーザー利用状況の可視化

ソフトウエアSIMごとに接続時間や通信量などが可視化されることで、端末・ユーザー単位での稼働状況・実態に即した勤務状況などを容易に把握することが可能です。

4.インターネットブレークアウト

インターネットやSaaSサービスへのアクセスに「Wrap」のインターネットアクセスサービスとUTM機能を利用することで、企業内インターネット回線へのトラフィックを安全にオフロードできます。

実証実験の概要と利用者の反応

「Wrap」はハードウエアの導入や構築などの必要がなく、運用管理はユニアデックスのクラウドサービスとして提供されるため、ユーザーはLTEエージェントソフトウエアを端末にインストールするだけで利用ができます。ミサワホームは、部門や拠点ごとに最大400台規模の利用を約1か月程度ごとに実施しており、これまでに延べ1,500人が利用してきました。利用者からは、違和感も面倒な操作もなく普段通りに業務が行え、どこでもいつも通りの業務が行える、などの高い評価を受けました。

ミサワホームでの「Wrap」サービス概要図

今後の展開

ユニアデックスは中期経営計画にて、お客さまのDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略実現を支援するDX領域の事業拡大を重点施策の一つとして掲げ、DXビジネスの取り組みを積極的に進めております。

この一連の取り組みの中で「Wrap」の機能などを今後も拡張し、さらに普及が見込まれるIoTやロボットなどの新たなテクノロジーにも柔軟に対応可能なサービスを提供していきます。ユニアデックスはこれからも、複雑多様化する企業内ネットワークが持つさまざまな課題を解決していきます。

  • Wrapは、ユニアデックス株式会社の商標です。
  • LTE over IPは、株式会社LTE-Xの登録商標です。
  • その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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