校務ネットワークのゼロトラストモデル化事例埼玉県朝霞市教育委員会様
2025年03月21日
- お客さま導入事例
- クラウド
- 働き方改革
- セキュリティー
- ネットワーク
ゼロトラストの考え方に基づくネットワークでフルクラウドを実現
教職員の業務環境に、より高い安全性と利便性を確保


埼玉県朝霞市教育委員会は、ゼロトラストによる適切なアクセス制御などのセキュリティー対策や、クラウドツールを活用した教育ネットワークを導入。2024年9月から市内の小中学校で運用を開始した。新たに導入されたSaaSの統合型校務支援システムで、教職員の業務負荷軽減を目指す。また、学習AIドリルなどの活用により、児童・生徒の学習レベルに応じた個別最適な学びの環境を実現する。
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朝霞市教育委員会二見 隆久氏
教育長 -
朝霞市教育委員会岡田 章宏氏
学校教育部 教育総務課
学校管理係長 -
朝霞市教育委員会遊馬 嘉和氏
学校教育部 教育指導課
指導主事
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朝霞市教育委員会上野 宏朗氏
学校教育部 教育指導課
指導主事
導入前
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クラウドサービスの利活用を前提としたGIGAスクール時代においてセキュリティー性と利便性の高い教育ネットワークの導入が求められていた
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教職員の業務効率化や働き方改革の実現に向け、場所を問わず、安全にネットワークにアクセスできる仕組みが必要だった
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学校と保護者間の連絡には電話やプリントが用いられ、確実性・効率性に課題があった
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成績管理など校務の仕組みが市内で統一されておらず、各学校・教職員の裁量に任せざるを得なかった。校務は職員室の自席でしか行えず、不便さもあった
導入後
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ゼロトラストネットワークによるアクセス制御型の基盤構築でセキュリティー性を確保。校務系/学習系ネットワークを統合し、利便性向上とコスト効率化を実現
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リモートアクセス環境の整備と職員室の無線LANの整備により、場所にとらわれない柔軟な働き方が可能に
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クラウドの統合型校務支援システムを導入し、児童・生徒や学校の情報を一元的に管理。市内進学や転出入時の引き継ぎでも効率化を期待
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統合型校務支援システムと連携したクラウド型の保護者連絡ツールを導入。ペーパーレス化が進み、家庭との連絡を効率的・確実に行えるようになった
経緯
セキュリティー強化と利便性の向上を両立する教育ネットワークを検討
プロセス
教員の働き方改革や教育の質の向上、保護者との連携強化などに役立つ提案
この方針を受け、ユニアデックスからは3つの軸が提示された。1つ目は教職員の事務作業など業務にかかる手間や負担を軽減する「業務効率化と働き方改革」、2つ目は子ども一人ひとりへの指導の充実や個別最適化学習により確かな学力向上を目指す「教育の質のさらなる向上」、3つ目は学校間や保護者との連絡・コミュニケーションを効率化する「学校・家庭との連携」である。

効果・今後
デジタルの力でリアルな学びを支える。知見の豊富なユニアデックスの助言に期待
システム移行後はインターフェースが変わったこともあり、教職員からは多くの問い合わせが寄せられた。ユニアデックスではこれらの問い合わせに対して、ヘルプデスクを通じて迅速に対応。「必要があれば学校に訪問して対応いただいています。おかげで導入から比較的早いうちに問い合わせは落ち着きました。丁寧な対応に感謝しています」(岡田氏)。
ユニアデックスでは、朝霞市とともに歩み、朝霞市の子どもたちと教職員が安全・安心な教育環境でより豊かな学びを体現できるよう、ICTの力を通じて支えていく。
お客さまの評価
探究的な学びの実現へ今後も多様な提案を期待

学校教育は大きな転換点を迎えています。デジタルの力を借りながら、子どもたちが自分で問いを立て、課題を見つける探究的な学びが必要です。学校教育分野で豊富な知見とアイデアを持つユニアデックスには、今後も多様な提案を期待しています。(二見氏)
教育委員会の意向をくみ取った分かりやすい提案が印象的

文部科学省の指針に示されたようなフルクラウド、ゼロトラストに基づくセキュリティーの強化と利便性の高い教育ネットワークの導入がテーマでした。ユニアデックスには教育委員会の意向に沿った形で分かりやすく提案いただいたのが印象に残っています。(岡田氏)
クラウドツールの活用で保護者との連絡や出欠管理がスムーズに

保護者への連絡は紙のプリントで行われており、病欠の連絡方法も統一されていませんでした。クラウドベースの保護者連絡ツールをユニアデックスに紹介していただき、導入によって保護者との連絡がスムーズになりました。統合型校務支援システムと連携しており、出欠管理も容易にできます。(遊馬氏)
ロケーションフリーの実現により教員の柔軟な働き方を促進

従来の環境では働く場所が限られ、データの持ち出しにも紛失などのリスクがありました。ゼロトラスト化、フルクラウド化によって安全なロケーションフリーの環境となったことで、災害時や家庭の事情などを考慮した、柔軟な働き方を選択する一助になることを期待しています。(上野氏)
2025年01月取材
Profile
朝霞市は東京都心から約20km圏内にある埼玉県南西部の市。人口は約14万人で、長年増加傾向にある。都市部に隣接しつつも武蔵野の自然が残る環境の良さから、住宅地として人気が高い。特に10代~30代の人口割合が高く、市では子育て世帯向けにさまざまな支援を展開する。市内の小中学校には約1万人の児童・生徒が通っており、「心豊かに 生きる力をはぐくむ 朝霞の教育」を基本理念とした教育を推進している。
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