ユニアデックスの技術戦略
- 取り組み
技術戦略とは
当社の技術戦略は、ICT技術の市場トレンドから求められる技術を見極め、将来的に起こり得るお客さまの課題やニーズに備える取り組みです。3~5年先を見据えた注力技術の選定や、その技術を扱う人材の最適な配置といった戦略を策定します。

具体的な取り組みと位置づけ
技術戦略の主要な施策として、注力技術の選定や自動化技術の向上、人材のスキルトランスファーが挙げられます。さらに、それらの施策をスムーズに進めるため、独自の技術ナレッジベースを開発しました。
これらの施策は当社の各種戦略と同期しており、技術戦略として全社的な改革活動の一翼を担っています。変化の著しい市場に対応し、お客さまの利用環境に合わせた最適なサービスを提供するための土台が、技術戦略という取り組みです。

注力技術の選定プロセス
注力技術とは、3~5年先を見据えて当社が集中してリソースを投入する技術やプロダクトです。
その候補となる技術は社内外から広くリストアップされており、カテゴリー分けした上でさまざまな観点から評価していきます。
注力技術が決定したあとは、その技術を取り扱える人材の育成および配置施策を策定し、当社の将来的な主力技術として磨いていきます。

技術の収集とカテゴリー
注力技術を選定するにあたっては社内外のさまざまな製品および詳細技術をリストアップしています。各詳細技術はさらに大小2つのカテゴリーに分類しており、対応する技術キーワードを設定して整理しています。
カテゴリーは随時、未来サービス研究所と連携して見直しています。注目されている技術や新しく登場した技術など、必要に応じて技術キーワードを追加することで、トレンドを欠かさず捉えることができます。

技術の評価・採点
収集された多くの技術から絞り込みを行うため、技術分類のうち「技術キーワード」を対象に採点しています。
採点は定性的評価と定量的評価の大きく二軸の指標で行われ、一定のしきい値を越えた技術キーワードが注力技術、もしくはその候補になります。

有望技術の絞り込み
注力技術を決めるにあたっては、その技術がライフサイクル上どこに位置しているかも重要な視点です。当社ではその技術が世に出てどれくらい年数が経過したか、またその技術が属する市場が成長もしくは衰退しているかで、ライフサイクルのどこに位置するか判断しています。
注力技術の検討では3~5年先を見据えているため、「研究」「先端」を重視し、「普及」でも高得点技術は有望技術として目星を付けます。

注力技術の決定と深掘り
最終的に注力する技術であるかどうかは、市場規模や売上実績、当社で扱える人材の数など、さまざまな要素を分析・深掘りした上で決定します。
決定後は、注力技術を扱う人材の更なる育成やリスキリングを行なうため、育成計画や配置転換の提言と調整を図ります。また、並行して商材戦略と連携し、商品化を進めることで、次期の主力技術へと成長させます。

自動化に関する取り組み
サービス品質向上のため、自動化技術は重要な要素となります。技術の発展によりシステムは複雑化しており、人力だけでは対応が難しくなってきています。自動化技術でカバーすることで、より効率的で安定したサービスを提供することができます。
当社でもすでに一部で自動化技術が取り入れられていますが、目指すのは誰もが当たり前に自動化技術を扱うことです。そのための環境整備や啓発活動を進めています。

技術ナレッジベース
TKM <Technology Knowledge Management System>
調査した技術動向や情報を集約・管理し、効果的に活用するため、当社は独自の技術ナレッジベースシステム「TKM」を構築しました。
TKMには市場情報や売上実績のほか、当社エンジニアのスキル情報なども集約されており、 分析活動を効率的に進めるための重要な基盤です。

エンジニア技術サーベイ
当社では、エンジニアがどのような技術や製品を扱えるかを調査する「エンジニア技術サーベイ」を実施しています。
サーベイでは、各技術/製品に対し、設計から構築、保守運用の各フェーズで、どのくらい習熟しているかのランクが設けられており、当社の全エンジニアが回答しています。
サーベイの結果はスキル情報としてTKM内に登録され、エンジニア個人が自身のスキルを把握するだけでなく、技術戦略の分析にも活用されます。

TKMとロードマップ
TKMに集約された情報はロードマップとして可視化され、現状どのような技術が求められ、今後どのようなリソースシフトを実施すれば良いのかという判断の材料になります。
トレンドの変化をいち早く捉え、新技術に関する知見やサービスをお客さまに素早く提供するため、TKMが活用されています。

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更新日:2024年01月17日
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