誰でもアイデアマンになれる!

【未来研アイデアよもやま話 vol.1】

  • アイデア発想

2022年08月31日

  • ソリューション
  • 情報通信・放送
  • AI

自分もアイデアマンになれたら、と思ったことはないでしょうか?

新規事業に取り組み始めるとき
自社技術の新しい用途を考えるとき
社内のイベントを企画するとき
家族旅行を計画するとき

ビジネスの場で新しい取り組みをしようとすると、既存の発想にとらわれない新しいアイデアが求められます。新規事業だけでなく、社内やプライベートのイベントなどでも、ちょっとしたアイデアが突破口となりうまく進むことがたくさんあると思います。
ですが、アイデアを出そうと思っても思考が固まってしまい、全く新しいアイデアが出てこないこともたびたびあります。
アイデアが次々湧き出てくるアイデアマンはどうやってアイデアを生み出しているのでしょうか?

未来サービス研究所では、アイデアについて述べられた名著「アイデアのつくり方」(ジェームス・W・ヤング)のこの言葉に注目にしています。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」

アイデアというと、全く新しいことをゼロから生み出すような印象がありますが、この本では、すでにあるもの同士の新しい組み合わせがアイデアだと書かれています。

既存の要素の新しい組み合わせとは以下のようなものだと考えます。

  • スマートスピーカー = 音声認識技術 × インターネット
  • TikTok = 動画配信・投稿サービス × ショート動画
  • JINS SCREEN = 眼鏡 × ブルーライト研究
  • Uber Eats = 出前 × 自由な働き方 × マッチング技術

この考え方を使うと、例えばAI技術を用いて新しいサービスを生み出したいときには、
 AI×睡眠、AI×筋トレ、AI×猫  ・・・
といった具合に、AI技術に既存の要素を掛け合わせて考えることで、アイデアを考える足がかりができるため、たくさんのアイデアの種を生み出すことができます。
また、何か新しい知見を得たときに「当社の既存サービスと組み合わせると面白そう!」といった発想にも結び付きやすくなると思います。

本とコーヒーミルのイラスト

「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせである」という考え方を知ったときはちょっとした感動がありました。
アイデアをたくさん出せる人は、生まれもってアイデアのセンスがある人で、アイデアがうまれるプロセスは暗黙知だと考えていたためです。
アイデアのつくり方がセンスのような目に見えないものではなく、形式的に取り組めるものだとすると、その形式に沿ってトレーニングをすれば、誰でもアイデアマンになれるのではと考えます。

それではより魅力的な「既存の要素の新しい組み合わせ」をたくさん生み出すにはどうしたらよいのでしょうか?
Vol.2ではそのためのヒントになりそうな取り組みをご紹介します。

参考文献:「アイデアのつくり方」ジェームス・W・ヤング著


「未来研アイデアよもやま話」とは
 
未来サービス研究所では、イノベーションについての調査研究や、アイデア発想のためのワークショップの開催などを行っています。
 
本コラムでは、これらの活動から未来研の研究員が重要だと感じるアイデア発想のノウハウ、ヒントになりそうなことやアイデア発想にまつわる試行錯誤についてコラム形式でお伝えします。
 
新しい取り組みをしたいけどなかなかアイデアが出てこない、アイデアを組織的に出していくにはどうしたらよいのか、といった悩みにささやかなヒントをお届けできたら嬉しいです。

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