新しい体験をたくさんしよう!
【未来研アイデアよもやま話 vol.2】
- アイデア発想
2022年08月31日
- ソリューション
前回の記事「誰でもアイデアマンになれる!」で、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」という考えをご紹介しました。
辞書を使ったりインターネットで検索したりすれば、無限に既存の要素を挙げることは可能です。
ですが、その要素についてあまり知らない状態だとしたら、要素と要素をどのように組み合わせたらよいかイメージがつかず、魅力的な組み合わせを生み出すことは難しそうです。
既存の要素の新しい組み合わせを生み出すためには、その要素について生きた知識を自分の中に蓄積することが重要だと考えます。
そのためには、自分自身がたくさんの体験をすることが大切です。
いくつかオススメの体験をご紹介します。
①初めての経験をする
年齢を重ねるにつれ、これまでやったことがないことに取り組む機会は減っていきます。
初めての経験、というと漠然としていますが、
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習い事をはじめる
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週末、行ったことのない場所に出かける
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普段の通勤とは異なるルートで帰宅する
など、些細なことでも自分が実際に経験したことは生きた知識として自分の中に蓄積されていきます。
②自分とは異なるタイプの人と話す
イノベーターと呼ばれる方の中には、「もう何年も同じ会社の人とは飲みに行っていない、夜は社外の人との接点の場にしている」という方もおられます。
社会人になると同じ組織や古い友人との付き合いが多くなり、新しい関係性を作りづらくなるものですが、
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異なる業界の人と飲み会をセッティングする
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異業種交流会に参加し名刺交換した人と親交を深める
など、意図的に日常出会わない人と話す機会を増やすことで、これまで自分には無かった視点や考え方、知識を得ることができます。
③多様な情報を積極的に取り入れる
ルーティーンで情報収集をしていると、集まってくる情報が自分の興味のある情報に偏ってきて、自分の興味のない情報が入ってこない状態になりがちです。特にインターネットは、過去の閲覧傾向を踏まえてレコメンドされることも多く、集まってくる情報はどんどん自分好みにカスタマイズされたものになっていきます。
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これまで読んだことが無いが面白そうな雑誌や新聞、テレビ番組、インターネット動画などに目を通す
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身近でアイデア発想が上手な人がどのようなメディアから情報収集しているか聞いて参考にする
などの取り組みをすることで、意識的に多様な情報を取り入れていくことができます。
美容院や病院に行った際には普段自分が読まない雑誌を手に取るようにしてみるなど、生活の中で多様な情報を取り入れるためのちょっとした仕組みを作っておくとよさそうです。
ここに記載したような体験から得られる知見は、現業との関連性が薄くすぐにアイデア発想に役立つことは多くないかもしれません。ですが、多様な体験から得られる生きた知識の蓄積は、何かの折にアイデア発想の役に立ってくるものです。アイデア発想は一日にしてならず。新しい体験を意識的に、そして楽しみながら日々取り入れていくことがアイデアマンへの第一歩となると考えます。
参考文献:「アイデアのつくり方」ジェームス・W・ヤング著
「未来研アイデアよもやま話」とは
未来サービス研究所では、イノベーションについての調査研究や、アイデア発想のためのワークショップの開催などを行っています。
本コラムでは、これらの活動から未来研の研究員が重要だと感じるアイデア発想のノウハウ、ヒントになりそうなことやアイデア発想にまつわる試行錯誤についてコラム形式でお伝えします。
新しい取組をしたいけどなかなかアイデアが出てこない、アイデアを組織的に出していくにはどうしたらよいのか、といった悩みにささやかなヒントをお届けできたら嬉しいです。
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