テレワークあるある8 新たなワークプレースとしての可能性【未来飛考地図】
カラオケボックスでのテレワークについて、JOYSOUNDさまへインタビューしました。
- ワークスタイル
2021年04月07日
- テレワーク・ハイブリッドワーク
昨年3月に「テレワークあるある」を開始してから1年が過ぎました。この1年の中で、急速に進んだテレワーク。かつて当たり前だった電車通勤もテレワークへシフトしていくなど、大きく働き方も変化していきました。
テレワークという働き方が定着していく一方で、自宅でのテレワークの仕事環境の確保での悩みや、家事や子育てと仕事を両立するなかでの悩みを抱えている方もいるでしょう。そんな中、自宅とは別の場所で仕事を行いたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のあるあるは、テレワークという働き方の中で、「自宅以外での働き方」を取り上げます。自宅以外となると、ファミレスやカフェなどが思いつきますが、第一にセキュリティーの面で不安を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、完全個室である「カラオケボックス」に焦点を当ててみました。シェアオフィスなどは半個室であることが多く、また会員制で値段も比較的かかるのに対し、カラオケボックスは都度払いができてリーズナブルなことも特徴としてあげられます。
カラオケボックスでのテレワークの実情について、全国約80店舗のカラオケボックスを展開されているJOYSOUND直営店さまのご担当者にリモートでインタビューを行い、詳細について伺ってみました。
JOYSOUND直営店さまのテレワークプランは、ショートプラン、フリータイムプラン、食事付きプランの3種類があり、ショートプランは1時間で550円、フリータイムプランはOPEN~20時まで利用可能で1,080円、食事付きプランはOPEN~18時まで利用可能で2000円となっています(いずれのプランも料金は税込み)。
少し作業したいときにはショートプラン、フルタイムで作業したい場合はフリータイムプランがおすすめです。食事付きプランは4名から予約可能で、会議などに適したプランとなっています。

カラオケボックスは完全個室なので、電話の内容が隣に聞こえるということもありません。ソフトドリンクも飲み放題なので、そこも差別化ポイントですね。また、新型コロナウイルスが問題になる以前より、全店で室内の空気が6~9分毎に入れ替わる換気設備を備えていますので、感染症対策としても有効だと考えています。

カラオケボックスではパスワード付きのWi-Fiを導入しているなどセキュリティー面にも配慮しています。また、HDMIケーブルの貸し出しもありますのでPCの画面をボックス内のモニターに投影し、オンライン会議をすることも可能です。スマホ充電器や複数人のご来客でも利用可能とするため、電源タップも無料貸し出ししています。
すべてについて把握しているわけではないのですが、団体で利用されるよりも一人で利用されており、男性の方が多いイメージです。また、フリータイムプランを利用される方が多い印象です。
もともとカラオケボックスはPC作業というより食事のしやすさに配慮したテーブルなので、その点ではベストではないかもしれません。しかし長時間座るという点では、カラオケのソファーは座り心地の良さがメリットです。長時間の仕事に疲れたら、少し横になって休憩することもできますしね。
フリードリンクなので、たとえば仕事中は冷たいお茶、休憩時にはホットコーヒーを飲むなどオン/オフによってメニューを変えることも簡単にできます。些細なことかもしれませんが、自宅だとつい面倒に感じたりしませんか?
店舗ごとに異なりますが、テレワークをする人とカラオケをする人で階を分けたりしています。階を分けることができない場合は部屋を離すなど、騒音面についても配慮しています。
テレワークプランをいかに認知してもらうか、ということを課題としています。実はテレワークプラン開始時期に、カラオケでもテレワークBGMとして「環境音」が配信されました。曲目検索で「環境音BGM」と検索すると、オフィスの音などが検索できます。在宅では体験できないオフィスの雰囲気を再現する、カラオケ店ならではの取り組みです。
隣の人がキーボードを打ち込んでいる音などを流しています。カラオケの画面にはオフィスの景色を映し、実際に働いているイメージができるような雰囲気づくりもしています。オフィス音は1種類ですが、他には雨の音や暖炉の音なども用意しています。人によって仕事中に聞きたい音は異なると思いますので、ぜひ自分の好きな音を聞きながら仕事に集中していただきたいですね。
今回はJOYSOUNDカラオケボックスご担当者さまにインタビューした結果、カラオケボックスでのテレワークを快適に行えるようさまざまな取り組みをされていることがわかりました。騒音に配慮した接客や、いつでも飲めるフリードリンク、そして仕事に集中したいときは環境音、疲れた時には好きなエンタメを視聴して休憩できるなど、気持ちのメリハリがつけられることは良いですね。
テレワークが浸透した反面、在宅勤務という今までとは異なった環境になり、以前オフィスで行っていた仕事を、在宅でも同様に行うということが難しいかもしれません。設備面やセキュリティーなどのメリット・デメリットを踏まえながら、状況に応じてカラオケボックスでのテレワークのような勤務方法もどんどん活用していけば、更なるワークプレースの幅も広がっていきそうですね。
テレワークが新しいスタンダードな働き方となりつつある今、未来サービス研究所ではこれからもさまざまな可能性をご提供できるようリサーチに励みます!
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テレワークあるある
ユニアデックスが豊富に有するテレワークのノウハウ・経験をもとに、おもに在宅のテレワーク中に起こりがちな「あるある」をコラムにしました。
2021年04月07日公開
(2021年04月07日更新)

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