「日本のイノベーション創出を加速させよう!」オンライン異業種ワークショップ「未来妄想サロン」第五回を実施

  • アイデア発想

2022年04月01日

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未来サービス研究所(以下、未来研)が展開してきた異業種交流ワークショップ「未来妄想サロン」も、おかげさまで5回目を迎えました。今回は、妄想より少し真面目?なテーマ「日本のイノベーション創出を加速させよう!」に挑戦しました。
 
イノベーションという言葉はあちこちで聞くようになりましたが、そもそもイノベーションとは何なのか?どうやったらイノベーションが起こるのか?抽象的であまり考えたことが無いという方も多いのではないかと思います。
 
そこで、今回のサロンでは日本のイノベーションの現状や優良事例、話題になったビジネス書「両利きの経営」の考え方などを未来研研究員がご紹介し、参加者同士でイノベーション創出がどうしたら加速するかを徹底討論!日本のイノベーションの在り方を考えながら、それぞれの職場でイノベーションを産み出すヒントを探っていきました。

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今回の参加者は8社11名。北海道から静岡、九州まで、オンラインならではの幅広い地域の方々が集結しました。ツールはオンラインホワイドボードmiroを使い、3つのグループに分かれて座談会を2回行いました。miroにアクセスできない参加者の方には未来研スタッフがフォローし、チャットや会話を聞き取りながら意見を付箋に記入していきました。

座談会①「日本でイノベーション創出が進まない理由を考えよう!」

1回目の座談会は「日本でイノベーション創出が進まない理由を考えよう!」がテーマです。まず、未来研 金森研究員が日本企業におけるイノベーション創出の課題について経営面・人材面・文化面などのさまざまなデータを例示しながら情報提供を行いました。日本企業の時価総額はこの30年ほどで大きく低下し、国際競争力の低下が指摘されています。その背景には人材流動性・多様性の低さ、コア事業を重視し新しい挑戦や失敗を許容する文化が育ちにくい点などがあると推測されますが、これらの課題がイノベーション創出にどのような影響を与えているのでしょうか。

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「異文化に触れる機会が少なく多様性への想像力が欠ける」、「長期的視野で物事に取り組みにくくなっている」「リスクを取りたがらない...」など、各グループでさまざまな意見が交わされました。

では、イノベーションを起こすために、参加者の皆さんはどのようなことを意識しているのでしょうか?

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座談会①の様子

「情報収集のアンテナを広く張る」「まず行動してみる」「異分野との連携、発想転換」など、皆さん前向きに行動されているようです。実際に、ご自身で情報収集のコツをまとめたオリジナル資料をシェアしてくださった方も!
座談会の時間は30分でしたが、議論が盛り上がりあっという間に後半戦へ突入です。

座談会②「日本企業がイノベーション創出を加速するには?」

後半のイントロダクションは、イノベーション理論の名著「両利きの経営」(チャールズ・A・オライリー/マイケル・L・タッシュマン著)の概要と日本企業の優良事例を未来研 須藤研究員がプレゼンテーションするところから始まりました。
「両利きの経営」は難解な部分もあるので、miroのボードにもプレゼン資料を掲載し、皆で内容を振り返りながら2回目の議題「日本企業がイノベーション創出を加速するには?」について思索を深めます。

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座談会②の様子

実際に起業されている方からは、「失敗しても挑戦し続ける、また挑戦を継続できるための土台作りが大切。たとえば予算、パートナー、そして健康も(笑)」という経験者ならではの意見がありました。ほかにも、両利きの経営と並ぶ著名な理論である「イノベーションのジレンマ」への言及や、「失敗からリカバリーするためにも『失敗事例集』がほしい」など、各グループで活発な議論が交わされました。

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miroの「emoji」や「tag」機能も活用しました。付箋の意見に笑顔やコメントが集まると、ますます議論が盛り上がります!後半の座談会も時間は30分。あたふたとグループ発表の準備に入ります。

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最後は、3グループそれぞれがディスカッションの内容を発表しました。どのグループもからも、イノベーションについて「なるほど!」と感じる気づきがありました。そしてイノベーションを創出するために、少しずつでも具体的な一歩を進めていくためのヒントをいただきました!

最後は恒例の記念写真をパチリ。

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実施後のアンケートでは、こんな声をいただきました。
 
「普段『イノベーションを創出するには?』などといった漠然としたことについては考えたりしないので、改めて異業種の皆さんと話し、違った視点や業界特有の悩みや課題などを聞くことができてよかったです。」
「自分だけで考えていることを、初めて出会った人に伝えたり、共有するために必死に脳の引き出しを開けることで、次に繋がる思考ができたり、道が見えたりするきっかけにさせていただきました。とても感謝しています。」
「Miroを使用したディスカッションがスムーズであった。 Webでの討論の経験がない私でも、付箋に内容を記入しておけば話を振ってもらえるので、気兼ねなく発言可能でした。」
 
いっぽうで、「イノベーションというテーマに対して時間が足りない、もっとチームの意見をまとめるための時間が欲しかった」というご意見もいただきました。時間配分については、未来研としてももう少し余裕を持たせる進行にすべきだった・・・と感じており、今後改善していきます。皆さま貴重なご意見をありがとうございました。
 
未来サービス研究所では、今後もワークショップや講演などを開催し、さまざまなお客さまとのつながりを拡げる/深める共創活動を推進してまいります。今後は新型コロナウイルスの状況をみつつオフラインでの対面開催も視野に入れ、企画を進めてまいりますのでご期待ください。ワークショップ・講演の開催や運営に関するご相談がございます方は、下記「お問い合わせ」までお気軽にご連絡ください。

【未来サービス研究所 ワークショップのあゆみ】

2022年04月01日公開
(2022年04月01日更新)

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