2004年 9月30日
日本ユニシスグループのインターネット専門企業である日本ユニシス情報システム株式会社(本社:東京都江東区、社長:石田 英雄、以下 日本ユニシス情報システム)は、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:槍田 松瑩、以下 三井物産)、株式会社ブイキューブブロードコミュニケーション(本社:東京都目黒区、社長:間下 直晃、以下VBC)と共同で、多拠点間でコミュニケーションが行えるシステム「ビジュアルコミュニケータ」のASP(注1)サービス事業を開始します。
「ビジュアルコミュニケータ」はASP・ストリーミング(動画)サービスを得意とする日本ユニシス情報システム、慶應義塾大学発のベンチャー企業でありブロードバンド・コミュニケーション分野で高い技術力を持つVBC、そして、この分野での新規事業を検討していた三井物産の3社で「Visual is Communication」をテーマに開発を進めてきたシステムです。従来型のテレビ会議システムとしての利用だけでなく、ブロードバンド環境での様々な用途に応用することを前提に開発され、業界ごとの用途開発や第三世代携帯電話との連携などを実施して行く予定です。
- 「ビジュアルコミュニケータ」のコンセプト
本システムはブロードバンドを利用して動画・音声・文字情報サービスを業界ごとに展開し、顧客がより使いやすい形態で提供することを目指しています。 - 「ビジュアルコミュニケータ」の基本機能
「ビジュアルコミュニケータ」の基本機能には動画・音声・文字での会話をサポートする機能に加えて、電子資料を共有する機能、会話する際に効率よくメンバーを管理するコミュニケーション・サポート機能などがあります。センター型ASPタイプとサーバーをイントラの中に設置するサイト型ASPタイプを選択できます。 - 「ビジュアルコミュニケータ」の適用サービス
【コミュニケーション・サービス】
主に遠隔会議などでの利用を目的としており、最大10拠点まで、映像・音声・資料などを共有しながらディスカッションを行えるシステムです。従来のテレビ会議システムと比べて、ネットワークの設定やソフトウェアのインストール、専用ハードウェアの購入などが不要であり、非常に手軽に低コストで導入できる事が特徴です。
各拠点からは「会議室タイプ」での参加と「PCタイプ」での参加が可能です。- 会議室タイプ
会議室パッケージの利用により、会議室に複数人が集まり同時に会議に参加することができます。プロジェクタやテレビを利用して会議を行うことも可能です。 - PCタイプ
利用しているWindowsやMacintoshのパソコンを利用して、市販のPCカメラとヘッドセット(市場価格5,000円程度)を繋ぐだけで会議へ参加することが可能です。ソフトウェアのインストールなどは不要です。
【プレゼンテーション・サービス】
主に多人数でのプレゼンテーション時に利用できます。
途中の参加者アンケート集計や質問受け付けなどの機能が充実しています。
【防犯監視サービス】
複数の遠隔地を集中的に監視する低コストのシステムです。動作検知を利用した監視や、ズーム・チルト・パン機能(注2)や360度パノラマカメラを利用し、遠隔からの監視が可能です。 - 会議室タイプ
- 「ビジュアルコミュニケータ」の特徴
- ホワイトボード機能
EXCEL、WORD、PowerPoint、PDFなどのファイルを出席者が一緒に閲覧することが可能 - デスクトップ共有機能
相手方のPCの画面を共有することが可能 - レコーディング機能
開催された会議自体を録画することが可能
- ホワイトボード機能
- 各業界向けソリューションの提供
本システムでは、日本ユニシスグループが得意としている業界に特化したテンプレートを拡充予定です。その例を下記に紹介します。- 金融業界
・ 無人化店舗に設置する事で、ATMでは実現できないきめ細やかなサービスを実現
・ 小型店舗など専門家の対応が難しい場所での遠隔対応が可能 - 流通業界
店舗の映像を活用し、リアルタイムに本部から指示を出す事で即応・効率化を実現 - コールセンター業界
動画を使った製品説明や相手方PCを共有できる機能を活用した質の高いサービスを実現 - 教育業界
社内研修や、遠隔教育などの新しいビジネスシーンに活用 - IT業界
開発やプロジェクトなどでのレビュー・打ち合わせに活用 - 各種業界共通
・ 遠隔地の客先、店舗での商品紹介
・ セキュリティ機能を利用してデータセンターや店舗などの監視
・ 重要顧客、遠隔地顧客などとのリレーション強化
・ 海外(社内・顧客)との打ち合わせ
- 金融業界
また、これらのサービス提供に合わせ日本ユニシス情報システムでは、本サービスと密接な関係があるネットワーク構築からヘルプデスクまでのトータルソリューションを提供することが可能です。
サービス料金はセンター型ASPの場合、月額9,900円から設定されており、非常に廉価な料金での利用が可能です。
日本ユニシス情報システムは、今後3年間で関連サービスも含め30億円の売上を目指します。
注1:ASP
Application Service Providerの略。ビジネス用のアプリケーションプログラムを、インターネットを介して提供するプロバイダ、もしくはそのサービス。顧客企業は社員の個々のパソコンにアプリケーションソフトをインストールする必要がなく、情報システム部門における導入、運用コスト節減につながる。
注2:ズーム・チルト・パン機能
カメラの水平・垂直方向の首振り、および画像の拡大・縮小機能。
*記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※日本ユニシス情報システムは、2006年7月、ユニアデックスと合併しました。
※ニュースリリースの内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。