アイデアがどんどん出てくるワークショップのコツとは?

未来妄想サロンのノウハウ、お教えします!

  • アイデア発想

2022年05月30日

  • ワークショップ

私たち未来サービス研究所(以下、未来研)が異業種交流ワークショップ「未来妄想サロン」を始めて1年半あまりが経ちました。職種や業界を問わずさまざまなお客さまに参加いただき、新しいビジネス創出につながるアイデアをたくさん妄想してきました!

手探りで始めた未来妄想サロンでしたが、最近はすっかり軌道に乗り、サロン運営のノウハウもたまってきたところです。そこで、今回はワークショップ運営のためのノウハウやTipsを皆さんにシェアします。

目次

印象的な自己紹介って?

ワークショップでは、初対面の人同士が集まり作業を進めることになります。これから作業を進めるにあたって参加者の名前や人となりを知ることで、ワークショップを円滑に進めていくことができます。また、上手な自己紹介はそれだけで場の空気を和ませ、良いアイスブレークとしての役割を果たすことができます。

自己紹介では自分の名前についての小ネタを持つ

未来研では、サラリーマン出身の落語家参遊亭遊助 さんにインタビューをしたことがあります。遊助さん曰く、自己紹介では自身の名前に関するエピソードを語ると相手に強い印象を与えることができるそうです。例えば、「自分の苗字の由来は戦いに敗れて福島に逃げた平家の末裔である」など歴史的な経緯について紹介するのも良いかもしれません。ちなみに、遊助さんは「遊ぶ助平こと遊助です」と名乗るそうです(笑)。

自己紹介シートを事前に準備してもらうようにする

参加者に宿題として自己紹介シートを作ってもらうのも良い方法です。オンラインの場合はMiroやPowerPointに、リアルの場合は紙に自分のことを書いてきてもらうのです。自身のキャリアやワークショップへの参加の動機、加えて少しプライベートな趣味のことなどについても書いてもらうと、参加者の人となりがよくわかり、より身近に感じられるでしょう。

朝起きた順で自己紹介

自己紹介をする場合、その順番を決めるのも大切です。ここでは「あいうえお順」などありきたりな方法で決めるよりも、例えば朝起きた時間を参加者に聞いて、時間が早い順番に自己紹介をしてもらうのはどうでしょうか。起床時間を聞くことで、参加者の方それぞれが持つ背景がわかり会話が盛り上がることがあります。たとえば、起床時間がとても早い人の場合は、「どうしてそんなに早いのですか?」「子どものお弁当をつくらなきゃいけないんです~」など話題が広がり、会話が盛り上がります。また、9時直前など始業時間ギリギリに起きた人がいた場合は、その人はおおらかなキャラクターなんだな...とこれもまた場が盛り上がります。

起きた時間だけではなく寝た時間でもいいですし、誕生日など順位付けができる質問であれば何でも使えるでしょう。このように参加者の背景や人となりを引き出せるような質問のストックを持つことで良い効果が得られます。

ファシリテーションは難しくない!その心構えとは

ディスカッションをリードするファシリテーションは、一見すると難易度が高く感じられるかもしれません。しかし、ファシリテーションは個人のパーソナリティーを十分に発揮しさえすれば、どのような人材にも可能であると未来研では考えています。自分からどんどん発言していく積極的なファシリテーションはもちろん、相手の話をしっかりと聞く傾聴型ファシリテーションもそれぞれ違った魅力があるでしょう。それぞれのファシリテーターの個性を参加者に味わってもらうのもワークショップの楽しみのひとつです。

このようなファシリテーターとしての個性を磨いていくためには、自分がどのようなタイプであるか理解しておくことが大切です。可能なら、同僚などに客観的な視点から自分のファシリテーションがどのようなタイプだったのか聞いてみると良いでしょう。ワークショップ後にフィードバックをもらう時間を設けて、自身の得意な点や課題を教えてもらいましょう。個性を活かしたファシリテーションをやってみましょう!

ワークショップで仕込んでおきたい楽しい仕掛け

コロナ以前のリアルな場で行われていたセミナーでは、その場のスペシャル感を出すために内装をおしゃれに改装した部屋にご案内したり、お菓子を用意したりするなどの工夫ができました。しかし、オンラインではなかなかスペシャル感を演出することが難しくなってしまいました...。しかし、皆さんの自由な発想を促すためには、楽しくなるような仕掛けを是が非でも作っておきたいところです。

オンラインでも作れるスペシャル感

オンラインでもできる工夫として、運営側のZoomなどの背景をオリジナリティーの高いものに設定しておくというものがあげられます たとえば楽しそうな背景を設定することで参加者にこの場が自由な場であることを視覚的に伝えることができますし、思わず質問したくなるような「ツッコミどころ」がある背景を設定することで、コミュニケーションの糸口をつくることもできます。最近撮った写真、座右の銘、ペットの写真など独自のアイデアで参加者に楽しんでもらいましょう。

ワークショップ背景
ペットの写真は好感度バツグン!

さらに旬のBGMを流したり、休憩時間に見てもらえるような短い動画などを用意したりすることで寛いだ雰囲気づくりもできるようになります。

ワークショップ後も役立ててもらう仕組みづくり

ワークショップの後に、参加者の皆さんに「楽しかった」「役に立った」と感じてもらえたなら、そのイベントは大成功!です。しかし、せっかく有益な時間を共有できたのですから、それぞれの職場や仕事に戻った後でも同じ想いを継続して頂ける仕掛けを用意しておくと効果的です。

そこで未来研では、未来飛考コンパスという独自ツールを作成しました。このツールに「アイデア」と「アイデアを評価するための軸」を設定し、評点付けを行うことでアイデアを二次元上にプロットすることができます。こうすることで各アイデアの特徴や重要度を直感的に理解することができます。

未来飛考コンパスの出力図(二次元プロット/評点付け)

未来妄想サロンでは、未来飛考コンパスを用いたアイデア発想ワークショップを実施し、参加者の皆様からご好評をいただいています。ワークショップの後で、自社でも未来飛考コンパスを利用したいというお声をいただくことがあり、無料で提供しております。

一人でもアイデア発想ができる方法

アイデア発想はさまざまなタイプの人とディスカッションすることで、良いシナジーが生まれ、思いもしないアイデアが生まれるものです。しかし、アイデアが必要な時に必ずしもコミュニケーションの機会を作れるわけでもありません。自分一人でも柔軟なアイデアを生み出せるよう、アイデア発想のためのマインドセットを用意しておくと仕事も人生もうまくいきます!

質問を繰り返し問題を掘り下げる

ビジネスでもプライベートでもさまざまな問題に直面することがあります。そんな時はチャンスと考えて、課題に対してさまざまな角度から質問をしていきましょう。5W1Hを利用し、「その問題の本質は何なのか?」「どのようにすれば解決するのか?」など多角的な観点から、問題を分析します。質問を何回も繰り返すことでより深い洞察を得ることができます。

例えば、トヨタ式生産方式のなかで提唱されている「5why」という手法があります。その名の通り「なぜ」を5回繰り返すことで、根本的な要因を探ることができるのです。最初のQ&Aでは、ありきたりな回答が出ることが多いですが、質問回数を重ねることで思いもしない観点にたどり着くことができます。独創的な回答から、独創的な解決策を導き出していくことはそれほど難しくありません。

アイデア発想を学びたいなら未来妄想サロンに参加してみよう

このようにアイデア発想のための自分なりの「型」を用意することで、一人でも画期的なアイデアを生み出すことができるようになるでしょう。それでは、そのような発想のための型を身に付けるにはどうしたら良いでしょうか。最も効率的な方法は未来妄想サロンに参加してみることです!

未来妄想サロンでは、オンラインホワイトボードサービスの「Miro」をよく利用します。参加メンバー全員で同時に操作可能で、まるでリアルのワークショップ のようにカラフルなふせんを貼ることもできます。参加者のアイデア発想を促進する強い味方です。無料で試すことができるので、活用してみてはいかがでしょうか!

第5回未来妄想サロンの様子

未来妄想サロンでは、さまざまなアイデア発想の手法や、誰でもが和気あいあいと楽しめるテーマをご用意してお待ちしています。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

(未来サービス研究所 山田峰大)

未来サービス研究所 ワークショップのあゆみ

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